「頻尿」「尿もれ」は人に言えない悩み。仙骨を温めるケア、下腹部を押す方法でやわらげて!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝40代、50代のセルフコンディショニング⑭】
【1】両手をこすり合わせる 最初に、両手をこすり合わせる。手が熱を帯びるくらい、強めにこすり合わせるのがコツ。
【2】両手を仙骨に当てる 温めた両手を後ろに回し、仙骨を包み込むように当てる。手のぬくもりが冷めるまで、20秒くらい当てておこう。 正座やあぐらの姿勢のほか、椅子に座った姿勢で行ってもOK。また、下腹部も同じ方法で温めると、さらに効果的だ。
セルフケア法 その2/中級編
◆体の「正中線」上を、恥骨からへそにかけて刺激すると、さらに効果的! 「尿」のトラブル対策の【中級編】は、恥骨からへそにかけてを指で押し込むケア法だ。 体の中央を真っすぐ縦に通る「正中線」上の、へそから恥骨にかけてのあたりには、膀胱があり、尿をコントロールする神経も広がっている。そこを刺激することで、頻尿や尿もれを軽減する効果が期待できる。 このケア法は、【初級編】より刺激が強いので、食後1時間以内は避け、入浴前に行うのがおすすめ。また、生理中は行わないほうがいいだろう。
●ここを刺激する! 正中線は、体の前面と背面の中央を、頭から縦に真っすぐ通る線のこと。 恥骨とは、骨盤を構成する骨のひとつで、骨盤の前側(お腹側)にある硬い骨のことだ。へそから真っすぐ下りた股のあたり、骨盤の前側中央(アンダーヘアのあるあたり)に位置している。
【1】 恥骨のあたりに指を押し込む あお向けになり、両膝を曲げる。両手の手指を、恥骨のあたりに押し込む。 自然な呼吸を行いながら、人差し指や中指を使って押し込もう。息を吐きながら真下に押し込み、吸いながら押す力を緩めるイメージで行って。
【2】 へそのあたりまで、押す場所を上げていく 恥骨のあたりからスタートし、体の正中線上を、へそのあたりまで刺激していく。 1カ所につき、「息を吐きながら真下に押し込み、吸いながら押す力を緩める」を1セット行う。 これを、少しずつ場所を変えて行う。下から上へと片道1回。それが終わったら、また下から上へと片道1回、行おう。 手指でピンポイントで押すのが不快な人は、手のひら全体で軽く押してもOK。 刺激をより強く感じる場所があったら、そこを手指で押しながら、普通の呼吸を3回行うのもおすすめだ。 【初級編】と【中級編】、どちらのケア法も簡単なので、一度覚えてしまえば気軽に行うことができる。尿の回数や尿もれを抑えるのに効果的だ。 【中級編】は一見、押すと余計に尿意をもよおしてしまうのでは? と心配になるが、実際に行うと、不思議と尿意が抑えられて、トイレに行く回数を減らすことができる。 誰にも言えない悩み、自分で解消できるといいものだ。頻尿や尿もれに悩んでいる人は、ぜひ試してみて。
【教えてくれたのは】 Satoshiさん 鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター、シンギングボウルセラピスト。大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ 四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。 撮影/仲尾知泰(Ripcord) 指導・モデル/Satoshi 取材・原文/藤本幸授美
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