井上尚弥「無敗には必ず意味がある」無敗対決のグッドマン警戒も「KOお見せしたい」/一問一答
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が、IBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)との防衛戦(24日、東京・有明アリーナ)を控えた4日、横浜市の所属ジムでの練習を公開した。 練習前の一問一答は下記の通り。 ◇ ◇ ◇ -調整具合は 井上 今年3試合目でコンディションも落とさずできている。技術面、スタミナ面どちらも自信を持ったボクシングができる。 -グッドマンとは無敗対決になるが 井上 無敗には必ず意味があると思っている。グッドマンは勝ちに徹するボクシングはうまいと思う。そこに注意というか、そういう強みを持っているとは思っている。 -どんな試合展開に 井上 初めて観戦するお客さんにはボクシングの醍醐味(だいごみ)でもあるKOシーンをお見せしたい。ボクシングファンには細かい駆け引きや技術を見せたい。みなさんの期待を超える試合をしたいので、そこに期待してほしい。 -今回の試合に位置付けは 井上 25年に新たに海外進出を考えているので、海外での試合が多くなるので、今回は大事な一戦になる。 -グッドマン戦に備えてトップアマの原田周大とスパーリングを消化した。 井上 グッドマンとテンポも似ているし、海外の選手にはない細かい技術も持っている。(トップアマとのスパーリングは)久しぶりで、テンポも早かったが、しっかり対応できた。接近戦でもグッドマンの土俵でも戦える準備はしている。 -最近は相手がディフェンシブでやり辛さを感じているようだが。 井上 まずはしっかり勝ちに徹すること。「判定でも」という気持ちでやっている。相手が守りに徹してきたとしても、それはそれで勝ちをつかむことを目指しています。 -17年以来の年間3試合になるが。 井上 17年とは違う。自分の体、トレーニング内容にしっかり向き合うことができている。コンディション、体調、モチベーションを切らさずにできた。 -サウジアラビアとの契約の反響は 井上 反響はすごくあった。日本のボクシング、軽量級でそういう契約ができることは夢を与えたと思う。 -10年も世界王者を保持する困難さは? 井上 この10年、勝ち続けることを大変だと思ってすごしたことはない。ボクシングが好きで、強いやつと戦いたくて、やってきた結果がこの10年。この先もその気持ちは変わらない。 -目指す最高到達点はどこにあるのか 井上 まず5、3年前に自分が今ここにいるとは想像していなかった。ここから1年先、2年先も自分では想像もできないことなので、一つ一つ結果を出してクリアしていった先に自分が満足する、納得する場所にいれればいい。