働きながら転職活動をしています。退職日の翌日から転職先で働き始める場合、失業手当は受け取れないのでしょうか?
退職後すぐに新しい職場で働き始めた場合、失業手当を受給できるかどうかは気になるポイントです。失業手当は、仕事をしていない期間に求職活動を行っている人を対象に支給されます。本記事では、退職日の翌日から新しい職場で勤務を開始する場合に、失業手当を受給できるか解説します。 ▼早めに転職が決まったら「受給できる手当」を確認しよう!
失業手当とは
失業手当は、雇用保険の一部である「基本手当」を指し、雇用保険に加入していた人が退職後に一定の条件を満たすことで受給できる制度です。受給手続きが完了すると、通常は4週間に1回など指定された失業認定日に、管轄のハローワークへ出向く必要があります。 ハローワークで失業中であることが確認されると、手当が支給されます。失業手当の受給期間は原則、退職日の翌日から1年間ですが、具体的な受給日数は勤続年数や離職理由によって異なります。 なお、病気やけが、出産・育児などの事情で30日以上働くことができない人は、働けない日数分の受給期間を延長することが可能です(最長4年間まで)。 ■失業手当を受け取るまでの流れ 失業手当を受け取るためには、以下の手順で手続きを進める必要があります。 1. 退職後、離職票や必要書類を準備し、ハローワークで受給資格の確認を受ける。 2. 指定された日時に行われる「雇用保険受給者初回説明会」に出席する。 3. 失業認定日にハローワークを訪れ、必要な手続きを行う。 4. 手続き完了後、失業手当が支給される。 失業手当の手続きは、管轄のハローワークで行います。「雇用保険受給者初回説明会」では、重要な書類として「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」が配布されます。これらの書類は今後の手続きに重要なものであるため、しっかり保管してください。 ■1ヶ月で受給できる失業手当の額 失業手当の受給額は、居住地を管轄するハローワークに提出する離職票を基に計算されます。給与の総支給額(賞与は除く)に応じて見込まれる支給額は、図表1の通りです。 図表1