センバツ高校野球 豊川、愛工大名電 両校地元がエール /愛知
東海地区からセンバツの代表に選ばれた豊川(愛知)と愛工大名電(同)。両校の地元では、住民や商店主らが、しばらくぶりの出場に沸いている。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇豊川 「アレ」目指せ! 「甲子園で“アレ”目指せ!」。豊川市役所の駐車場入り口付近に29日、豊川のセンバツ出場を祝う看板が掲げられた。 看板は高さ3メートル60センチ、幅90センチ。阪神の岡田彰布監督が昨年、選手が優勝を意識しすぎず普段通りにプレーできるように「アレ」と表現し、流行語大賞に選ばれた。豊川ナインには4強入りした前回出場の2014年を超え、さらに上に行ってほしいという意味も込めて「アレ」という言葉を使ったという。 豊川市教育委員会スポーツ課の岩田健一課長補佐は「一つでも多く勝ち、1日でも長く甲子園で思い出を作ってほしい」とエールを送った。【塚本紘平】 ◇愛工大名電 菓子店も祝福 「愛工大名電高校の皆さん、野球部の皆さん、センバツ出場おめでとうございます」。名古屋市千種区にある愛工大名電の校舎近くの菓子店「あられや」の前には、祝福メッセージ入りの黒板が置かれ、地元の盛り上げに一役買っている。 メッセージを書いたのは、店を切り盛りしている竹内恵子さん(66)。約40年間にわたって名電ナインを応援しており、12年ぶりとなる今回のセンバツ出場が決まった時の喜びはひとしおだった。 「選手たちのように一つのことに打ち込む姿はすばらしい。甲子園では名電らしく全力のプレーを見せてほしい」と期待を込めた。【黒詰拓也】