広島で開催された「ファッションショー」 出演者は“広島在住”のモデル 仕掛け人はパリで活躍する日本人モデル・渡辺由梨佳さん
いよいよ本番当日!“世界レベル”のショーに
本番当日を迎えた会場。控室では準備に追われていた。 ショーに着る服も、当日決められる。デザイナーが作った服がショーの主役。 どんなウォーキングで引き立てていくのか?考えるのは、この瞬間からだ。 広島のオーディションに見事合格した、モデル未経験の大田さん。この日がデビュー戦となる。 ーーどうですか? むちゃくちゃ緊張しています…。 ランウェイの道順や動きも当日に決まる。由梨佳さんが実際に歩いて、モデルたちに道順を教える。 渡辺由梨佳さん: ここに入る。トップに向かっていく。振り返る。入る。振り返る。このまま帰っていく。 かなり複雑な動きにも見えるが…。モデルたちは大丈夫だろうか。 ーー覚えた? 大田龍さん:覚えました何とか。ちょっと怪しいけど。 少し不安そう…? 藤崎真夕さん:覚えました。きっと! 藤崎さんは自信満々に答えた。 本番まで1時間となった。リハーサルが始まる。 ショーに携わるのは、モデルだけではない。音響を演出するのは、広島在住の音楽プロデューサー、野村彰浩さん。 野村さんは「頑張っています。これ大変なので、生だから合わせやすいこともありますが、本番が長くなったり短くなったり」と、ファッションショーならではの苦労とやりがいを話してくれた。 いよいよショーが始まる。バックヤードのモデルたちからは緊張が伝わる。 彼らの歩くランウェイは、それぞれの未来に続く大切な道だ。会場が熱気にあふれた場所に変わっていく。 華やかな舞台の裏で、地元のモデルたちが立てるステージを作るための由梨香さんの戦いが始まっていた。 由梨佳さんは「モデルとしてステージに立つ価値がある人間だということを自分自身が自覚して、約束していくというメンタルが最も大事。価値を与えていくということが出来る人でないとステージに立っていくのに耐えられない」という。 このショーが、初舞台となる大田さん。ペアになるのは、由梨佳さんだ。 そして、藤崎さんの出番がきた。バックヤードから、ランウェイに…。 藤崎さんはこの時の思いについて「夢をチャレンジする人たちが増えれば、そこで成功する人が増える。そしたら広島が盛り上がる。私は広島が大好き。うれしい。そこの一番最初の“私は広島が好きだから”ここでやっていきたいという、そこに繋がるんじゃないかなと思う」と話した。 そして、ショーはエンディングを迎えた。 ショーを観覧したお客さんの一人は「すごく素敵だったので、もっと見られる機会が増えたらとすごく思いました」と、感動した様子だった。 ショー初参加の大田龍さんは「めっちゃ楽しかったです。あっという間でした」と、最後はリラックスして楽しむことができた様子だ。 藤崎さんはある思いが芽生えたようだ。 藤崎真夕さん: やっぱりちょっとパリに行ってみたいという気になります。(Q. その時はどこを拠点に?)もちろん広島です。私は広島好きなので!
ファッションショーという文化を広島に
広島ではあまり馴染みのない“ファッションショー”。ショーを終え、由梨佳さんはどのように感じたのだろうか。 渡辺由梨佳さん: ファッションショーという文化を広島に根付かせていきたいと思います。また来年も再来年も100年と続くファッションショーにしていきます! モデルたちが歩いたランウェイ。その先は、彼女たちの未来に続いている。本当に広島からパリへ飛び出していく人が出てくるのかもしれない。 (テレビ新広島)