今日は土用の丑の日。今さら聞けない…土用って何?うなぎを食べる理由は3つの説が。天然と養殖の違いは?天然なら青森、養殖なら静岡
土用の丑の日といえば「うなぎ」。栄養満点で疲労回復にも期待できることから、夏バテ対策に人気の食材です。今回はそんなうなぎについて、土用の丑の日に食べられる理由や天然と養殖の違い、最近の養殖事情をまとめました。 【写真】あなたが食べたうなぎはどの産地?天然と養殖で産地が違う? * * * * * * * ◆土用の丑の日に食べる理由は? 土用の丑の日の「土用」とは、季節の変わり目(立春・立夏・立秋・立冬)の前の約18日間を指します。 また、「丑の日」は十二支の「丑」のことです。十二支は年だけでなく日付にも当てはめられていて、12日周期で繰り返します。 そのため、土用の丑の日は夏だけでなく春・秋・冬にも存在します。 ではなぜ「夏の土用の丑の日」と「うなぎ」が結びつけられるようになったのでしょうか? これには諸説ありますが、以下の3つが考えられています。 〈夏バテに効果的な食材だから〉 栄養豊富なうなぎは、暑い夏を乗り切るのに適した食材です。 〈言い伝えから〉 昔から「丑の日の頭文字である『う』のつくもの」を食べると夏負けしないという言い伝えがあります。 〈平賀源内の提案から〉 江戸中期の学者・平賀源内の発案に由来するという説です。うなぎの本来の旬は秋から冬のため、夏はうなぎ屋の閑散期でした。このことを相談された平賀源内が、うなぎ屋に「本日、土用丑の日」という張り紙をさせたところ、途端に客足が増えたといいます。
◆天然うなぎと養殖うなぎは何が違う? 〈旬〉 天然うなぎの旬は10~12月です。この時期のうなぎは冬眠に備えて栄養を蓄えていることから、一年で最も脂がのっていておいしいとされています。 一方、養殖うなぎは一年を通して味が安定しているため旬がありません。ただし、夏バテ対策や土用の丑の日に関連して6~8月に需要が高まることから、この時期を旬とする場合もあります。 〈見た目〉 天然うなぎは腹が黄色く、養殖うなぎは腹が白い傾向にあります。 〈味〉 一般的に、天然うなぎは脂ののり方が自然でさっぱりした味わいとされています。ただし、季節や育った環境によって味が大きく左右されてしまうのが難点です。 一方、養殖うなぎは天然うなぎよりも脂のりが良く、こってりした味わいです。天然うなぎよりも個体差が出にくいため、味も安定しています。
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