一過性のブームではなく、安定的に成長が見込めそうなグロース株を選別するには、何を参考にすればいいのでしょうか（イメージ写真：duiwoy／PIXTA）

成長株というと、皆さんはどんな会社をイメージしますか。将来、実用化がさらに進むなど市場が膨らみ、その関連企業の需要が高まりそうなテーマと言えば「宇宙・衛星」「ドローン」「バイオテクノロジー」などを思い浮かべるかもしれません。 ただ、こうした業界の中には、いつごろ花開くか予想が難しいものが少なくありません。例えば「空飛ぶクルマ」のテーマなど、自動車が空を飛ぶことができれば、交通渋滞も解消され、目的地に迅速につくなどメリットも期待されます。しかし、その一方で、空の交通規制をどのように設定するかなど、課題も多く実用化をイメージすることが難しいものもあります。 将来の成長が期待される銘柄の中には、足元の利益が厳しくても、こうしたテーマが花開けば大きな恩恵が見込まれるとのことで、株価が期待先行で大きく上昇している会社もあります。しかし、実用化への道筋が難しいことなどのニュースが出ると、市場が冷静に評価して株価が急落したり、また足元の悪い業績が続くと、最悪のケースでは資金繰りも厳しくなり破綻もありうるかもしれません。 そこで、今回と次回（5月7日配信予定）の本連載では、こうしたテーマからではなく、「安定した成長が期待できる」という観点で成長株を選別する方法を紹介します。