GDP7―9月期、0・3%増に改定…企業の設備投資・住宅投資が上方修正
内閣府が9日発表した2024年7~9月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動の影響を除いた実質GDP(季節調整値)が4~6月期と比べて0・3%増だった。このペースが1年間続くと仮定した年率換算では1・2%増で、11月時点の速報値(0・2%増、年率換算0・9%増)から上方修正された。
速報値の発表後に公表された法人企業統計などの最新の経済指標や、季節調整方法の変更を反映させた。この結果、企業の設備投資が0・2%減から0・1%減に、住宅投資が0・1%減から0・4%増に、それぞれ上方修正された。一方、GDPの半分以上を占める個人消費は0・9%増から0・7%増に、公共投資は0・9%減から1・1%減に下方修正された。
家計の実感に近い名目GDPは前期比0・45%増、年率換算では1・8%増となり、速報値(0・53%増、年率換算2・1%増)から下方修正された。