NATO事務総長、韓国の非常戒厳解除は「法の支配の責任果たした」
【ブリュッセル=黒瀬悦成】北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は4日の記者会見で、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が非常戒厳を一時宣言したことに関し、国会の解除要求決議を受けて尹氏が非常戒厳を解除したのは「韓国が法の支配の順守という責任を果たしているものだ」と指摘した。 NATOと韓国との関係については「重要なパートナーであり、関係は揺るぎない」と強調。ロシアに侵略されたウクライナに対し韓国が実施している支援についても「継続されると見込んでいる」と述べた。 NATOは、北朝鮮がロシアと軍事的協力を深化させているのを受け、韓国と情報共有などの連携を強めている。ルッテ氏は会見で、北朝鮮がロシアに増援の派兵を実施する見返りとして「ロシアから北朝鮮に核兵器やミサイルの技術が流入している」との見方を明らかにした。