「昨年ほどの達成感はない」坂本花織の“発言の真意”とは…?「息が荒くなるくらい」極限の緊張も、全日本選手権“4連覇の快挙”の舞台ウラ
やはり、強かった。 12月22日、フィギュアスケートの全日本選手権女子フリーが行われ、坂本花織が優勝した。今回をもって、史上9人目の4連覇達成となった。 【写真】「息が荒くなるくらい…」ド緊張の坂本花織をコーチが優しく送り出した瞬間。演技直後、感情が溢れ出した表情は…?この記事の写真を見る。
点数も内容も圧巻だった
20日に行われたショートプログラムではシーズンベストまでわずか0.01点に迫る78.92点をマークし1位。2位にはトリプルアクセルを成功させるなど技術点でトップの得点をたたき出した島田麻央が75.58点でつけ、3位にはグランプリファイナルで2位だった千葉百音が74.72点で入った。いずれも好演技を見せ、逆転可能な範囲にいた。 迎えたフリー。最終滑走手前の島田麻央が、4回転トウループこそ転倒したものの、ショート同様、高い技術点とともに143.42点、総合219.00点と、その他の選手に12.60点以上の大きな差をつけてトップに立つ。 残るは坂本のみ。中野園子コーチから背中を押され、リンクに進み出る。 曲がスタート。冒頭のダブルアクセルは「若干、軸が歪んだ」(坂本)が、いつものように成功させる。その後も次々にジャンプを決めて高い加点を得る。 ミスらしいミスと言えば、後半、3回転の連続ジャンプを予定していたところで、最初のジャンプがオーバーターンしたところ。でも2つ目を2回転に切り替え、乗り切った。 終わってみれば149.76点、総合では228.68点の圧勝を演じたが、全体を通じてのスピード、1つ1つの技の切れ味、内容そのものも圧巻だった。12月上旬のグランプリファイナルでは3位に終わり、帰国後は胃腸炎に見舞われ、「筋肉も落ちて」、迎えた大会だった。
「息が荒くなるくらい」緊張していた
演技の前、「息が荒くなるくらい」、緊張は大きかったという。 「でも曲が鳴るまでには落ち着いていたので、本番はけっこう落ち着いていました」 若い世代が成長し、目標とされ、追いかけられる立場にある。その中で、優勝の期待がかかる。「本命」と目される位置にいる。 しかも今大会は、万全と言える過程を踏めずに臨んだ試合でもある。それでも重圧に押しつぶされることなく、持てる力を発揮してみせる。 その原動力は、本人の言葉にある。「今年を漢字一文字で表すとしたら?」と尋ねられ、考えた末に坂本は答えた。 「『つむ(積)』。今までの経験というのもありますし、今シーズンからいろんな挑戦をしてきていろんな経験を積んだシーズンでもあるし、今までの経験がいきたシーズンでもあるので。今年はいいことも悪いことも、『あ、こうしたらいいんだな』と積むことができたので」
【関連記事】
- 【写真】「息が荒くなるくらい…」ド緊張の坂本花織をコーチが優しく送り出した瞬間。演技直後、感情が溢れ出した表情は…?この記事の写真を見る。
- 【あわせて読みたい】「イヤイヤ期に来ていて…」フィギュア世界女王・坂本花織が“表彰台に乗れただけ”でホッとしたワケ「自分の性格に救われている部分も」
- 【こちらも】「(内容は)ちょっと言えへんけど…」坂本花織を変えた“コーチとの大喧嘩”…全日本選手権3連覇の裏で日本のエースが泣いていた理由
- 【人気】「いつかパートナーと滑りたいと思って」浅田真央31歳がアイスショー「BEYOND」に込めた想い。愛を深めるシーンは官能的に…
- 【衝撃】「え、こんなに筋肉が…」りくりゅう&かなだいの“肉体改造”…シングル時代と比較したらスゴかった「木原は体重20キロ増」「高橋の1日4食生活」