「新日本プロレスのリングより価値ある試合だよ」同期の藤田和之と真壁刀義が約24年ぶりにリングで再会!“野獣vsキングコング”の禁断対決に場内歓喜!
15日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.1 ~Starting Over~』が開催。藤田和之と真壁刀義がNOAHのリングで約24年ぶりの再会を果たした。 今年1月、潮崎豪は齋藤彰俊&モハメドヨネ&Hi69&小峠篤司とともに“TEAM NOAH”を結成。 NOAHの魅力を精力的に発信していくべくTEAM NOAHによる大会『LIMIT BREAK』を主催していくことを発表し、本隊とは違った独自の動きを見せている。 その初回となる今大会のセミファイナルでは、藤田和之&齋藤彰俊vs真壁刀義&本間朋晃のタッグマッチが実施。 藤田と真壁は1996年に新日本プロレスに入門した同期。しかし、学生レスリングで偉大な成績を残して鳴り物入りの入団を果たした藤田に対し、真壁は長きに渡る泥臭い下積み期間を過ごすことになった。 2人は互いに違う道を征ってそれぞれ頂点を極めることとなるが、真壁は藤田に1度も勝てなかったことがずっと心残りであったという。この試合では藤田が新日本を出てから約24年ぶりに再会するということで、真壁は雪辱に燃えていた。 藤田は入場時に周囲へ赤まむしドリンクを配っていくが、これを受け取った真壁はグイッと一杯やったかと思いきや藤田の顔に噴射して宣戦布告。陽気に笑っていた藤田の表情が一瞬にして“野獣”に変わる。 藤田と真壁の対面でゴングが鳴ると、互いが歩んできた歴史を確かめ合うかのようなじっくりとしたレスリングの攻防が展開。藤田が顔面に強烈な張り手を見舞っていくと真壁がダウン。歯を食いしばって起き上がりエルボーを連打していく真壁だったが、さらなる連打を受けて場外に退避。 中盤には真壁&本間のGBH連携で齋藤を攻め立てていくが、藤田が出てくると一気に形勢逆転。本間が集中攻撃を受けるが、こけしロケットで一矢報いて生還し再び藤田と真壁の対面を作り出す。 真壁はテンカウントパンチや雪崩式ブレーンバスターと連撃。救援に来た齋藤もろともダブルラリアットでなぎ倒す。齋藤も意地を見せてスイクルデスで反撃も、倒れず耐えた真壁がキングコング・ラリアット。本間との連携攻撃からキングコング・ニードロップを見舞って3カウントを奪った。 試合後、藤田と真壁はバチバチの睨み合いを展開。一発ずつ顔面を張り合い、二言三言の会話を交わしてから退場していった。 バックステージに戻った真壁は、「やっぱ藤田和之、野獣だね。野獣だね。俺にとっちゃ最高の敵だよ。最高の同期だよ。だからこそ燃えてくるしよ。何年?25年?27年ぶり?再会したろ。地球ってのはよ、お前らたぶんわかんねえと思うけどよ、丸いんだよね。だから逆方向いってたって、片方のどっかいってたって必ず交わるんだって。それが今回のこのNOAH大会だろ。これ以上のカードはねえよな。俺としたらいろんないばらの道、歩いてきたろ。俺もそう、藤田和之もそう、本間もそう、そして齋藤彰俊もそう。だからこのリングでてめえらの生き様を刻む。最高じゃねえかプロレスのリングってよ。これが新日本だったらよ、いうことねえよ。ただよ、これは他団体のリングだよ。だからこそ俺が自由に動けるってのもあるけどよ」と試合を振り返る。 そして「他の道進んで飯食ってる人間で、それが今の日本プロレス界に戻ってきてインパクト十分だろ。だからこそ俺は手上げたんだよなあんだけの実績と経歴がある。だからこそ同期、おもしれえ。それだけ。今日の試合見たろ?その辺のリングと全然違うよ。新日本プロレスのリングより価値ある試合だよ。『最高潮の新日本プロレスさすがだな』って思うときいっぱいある。ところが、ちょっと足踏みしてるなって感じるときも。そういうときとこの試合入れ替えてみ?最高だろ。プロレス界の第一線を走ってる新日本だったら、全試合どこで見ても観客を興奮させないと業界のナンバー1じゃねえよな。俺はそういうふうに思ってるからよ。プライド持ってんだよ。だからテレビで頑張ってんだよ。寝てえんだよ俺。言っとくけど。寝てえのよ。だけどテレビで使ってくれるっていうんだから、『しょうがないから行きます』って。分かる?それやっぱりプロレスラーだから顔売って、試合で成績残して、観客を興奮させて、観客に明日からの頑張る活力を与える。それがレスラーだろ。今日は最高だったよ。最高の敵だったよ。だからこそプロレスやめられねえんだよな」とプロレスラーとしての矜持を熱弁した。
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