【学プロALL STARS直前インタビュー】九州の学生が関東で学プロサミット復活へ意欲!素潜り名人てつをが集めた現段階で最高級の”いまの学生プロレス”とは
かつて各大学のプロレス同好会・研究会が一同に会す『学生プロレスサミット』が地上波でも放送されていた時代があり、2008年にUWF関東学生プロレス連盟(早稲田、慶応、駒沢、法政、東海、中央、東洋など)、SWSガクセイプロレス(帝京など東京都多摩地区の大学を中心)、日本大学プロレス研究会(NUWA)、一橋大学世界プロレスリング同盟(一橋大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、東京大学、津田塾など/HWWA)の関東圏の団体により復活。 2017年の記念すべき10回目の大会では九州産業大学プロレス研究部(KWF)を加えた5団体にて開催し、後楽園ホールを満員にする盛り上がりを見せていた。 だが学プロからプロになる選手も出始めると本格志向が広がり始め、その最中に怪我が起きた事などから学プロサミット2018が中止に。その後は復活する事なく、新型コロナウイルスの蔓延により文化祭なども中止になると学生プロレスサミットは記憶から薄れていった。 だが関西ではRWF(立命館プロレス同好会)、DWA(同志社プロレス同盟)、OWF(大阪学院プロレス研究会)、W-CROSS(佛教大プロレス格闘技研究会)の4団体による『関西学生プロレス祭』が2017年に行われ、その後関東のUWFやSWSも参加。 西日本で盛り上がりと連携を維持し続けて来た学生プロレスを、KWF(九州産業大学プロレス研究部)代表の素潜り名人てつをを発起人に関東関西が合流した『学プロALL STARS』が2月17日に新木場1stRINGにて行われる事が決定。 学プロサミット復活へ一石を投じる本興行に向けて、素潜り名人てつをに話を聞いた。
――まずは今回『学プロALL STARS』を開催しようと思った経緯を教えてください 「理由はたくさんあります。大学を卒業するまでに何か面白いことや大きなことをやりたいとは、ずっと思っていました。2022年12月に愛知のマチョギャローズさんに試合のオファーを頂き、初めての九州県外と他団体の交流がありました。そのあとから九州、関西、愛知、関東の学プロ団体とつながりました。さらにうちのKWFの夏合宿に全団体を呼んで一緒に練習したことで、これ(ALLSTARS)しかないなと思いました。でもやっぱり、いろんな人に学生プロレスを知ってほしいのが一番の理由ですね」 ――今の学生プロレス界はどのような状況なのでしょうか? 「とにかく人数が少ないです。単独で興業ができる団体はほとんどありません。ですが人数が少ない分、交流を深めたのもあり他団体の試合に呼んで頂ける機会も多くてレスラーとして、年間の試合数が増えるのは嬉しいです(笑)でも人数が多いに越したことは無いです」 ――かつての学生プロレスサミットがあった時代とはだいぶ違いますか? 「やっぱりその時代はプロレスが夜8時に放送されたり、プロレス人口?が多かったと思いますし、勧誘をしなくてもたくさん部員が入部してくる時代だったと思います。今はプロレスをテレビで見てる人が少なかったり、知らない人も多くそんな人にどうやったらプロレスに興味を持ってもらえるか毎年勧誘時期には頭を抱えています。。。。」 ――今回は学生プロレスサミットよりも参加団体が多く、全国規模になっています。そこに苦労はありましたか? 「苦労はありませんでした。UWF代表のラブJに『サミットを復活させる何か別のものをやりたいと考えている』と伝えた時に、即答で『やりましょう。全面サポートします』と言ってくれましたし、やっぱりみんなこれを待ってたんじゃないかなって思いました。興行が決まってから各団体の代表を中心としたグループを作り、毎週水曜日のミーティングを重ねて少しづつ準備を重ねました。そのグループは四年生が自分くらいですが、三年生のメンバーが積極的に動いてくれたのは本当に感謝しています。来年以降に繋がると考えたら、すごく楽しみだと思います」 ――どのようにして全国の学生プロレス選手と繋がれたのでしょうか? 「先にも書きましたけど、やっぱり愛知のマチョさんのおかげです。あの試合が自分の学プロ人生のターニングポイントになったと思います。そのあとからどんどん他団体の興行に呼んで頂いたり、逆に九州の夏合宿に呼んで交流を深めました」 ――今回開催場所が新木場1stRINGですが、なぜこの会場を選ばれたのでしょうか? 「前回のサミットからかなり時間が経っていることもあり、どのくらいの集客ができるのかなど、不明な要素が多かったためこの会場に決定しました」