【厚生年金】平均年収500万円で40年間働いてきた会社員が受け取れる年金額は月額いくら?
年金月額16万円で生活にゆとりはある?
年金月額16万円の場合、黒字にも赤字にもなる可能性があります。総務省の「家計調査」によれば、65歳以上の高齢者世帯の月あたりの生活支出の平均は、以下のとおりです。 ・夫婦世帯:28万2497円 ・単身世帯:15万7673円 夫婦世帯は、どちらも年金月額16万円であれば家計にゆとりを持てます。 しかし、専業主婦世帯の場合は自分の年金が月額16万81円、配偶者の年金が月額6万8000円で合計が22万8081円であり、毎月赤字となります。配偶者の年金が12万2416円以上ないと、資産の取り崩しは必須でしょう。 一方、単身世帯は年金月額16万81円に対して支出が15万7673円と、わずかに黒字となる計算です。医療費の嵩みや突発的な支出などがあると赤字に転落するため、相応の資産の用意はしておくとよいでしょう。 年金月額16万円だけでは、人によっては厳しい家計状況となりそうです。
まとめ
年収500万円の人の年金額は月額16万円程度と、平均を上回る金額を受給できます。一方で、老後の生活支出をすべて年金で賄うのは難しく、資産の取り崩し方が重要となりそうです。 老後生活を公的年金だけに頼らないためにも、現役のうちから資産づくりに励んでおくとよいでしょう。
参考資料
・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・日本年金機構「は行 報酬比例部分」 ・全国健康保険協会「令和6年3月(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」 ・総務省「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果の概要」
石上 ユウキ