幸運呼ぶ白蛇の姿 奈良・往馬大社で干支絵画展 拝殿には大絵馬も
令和7年の干支(えと)「巳」にちなんだ恒例の干支絵画展が2月28日まで、奈良県生駒市壱分町(いちぶちょう)の往馬(いこま)大社で開かれている。境内の高座には、蛇を描いた情感あふれる作品が飾り付けられ、新春の風情を高めている。 干支を題材にした作品展を毎年続けている同市の画家、安部敬二郎さん(73)が制作。ふすま2枚大の大作をはじめ、全国各地の土鈴や人形、出土土器などをモチーフにした作品など約50点が展示されている。 また、幸運を呼ぶ家の守り神などとして大切に保護されてきた国の天然記念物「岩国のシロヘビ」を描いた絵馬(縦93センチ、横143センチ)も奉納され、1年間にわたり、拝殿に続く楼門に掲げられている。 「蛇には怖いイメージがあるけれど、シロヘビは優しい目と日を浴びた力強さが印象的だった」と安部さん。「不確実な世の中だからこそ、穏やかな1年になってほしい」と願いを込めた。