カルロス・サインツ、ダカール序盤のクロノステージでクラッシュ「今日は1日悪い方へと進んだ」大ダメージは免れるも大きくタイムロス
ダカールラリーで2024年からの連覇を目指しているカルロス・サインツ。しかし今年はステージ2の前半でクラッシュを経験する厳しい始まり方となってしまった。 今年はフォードからダカールラリーに出場しているサインツ。8番手でステージ1をフィニッシュしていたが、48時間のクロノステージとなるステージ2は彼にとって厳しいものとなった。 サインツは1月5日のステージ2における325km地点のチェックポイントを通過した後、砂丘で痛恨のクラッシュ。マシンはひっくり返った状態で着地し、後部が大きく破損した。 チームメイトであるミッチ・ガスリーJr.の助力によってひっくり返ったマシンを立て直して走行に復帰したサインツだが、このクラッシュで大きく時間をロス。ステージ2の前半を首位で終えたヤジード・アル-ラジ(オーバードライブ)からは49分遅れの総合22番手となってしまっている状況だ。 M-スポーツ・フォードのチームディレクターであるマルコム・ウィルソンはこの48時間クロノステージを乗り切ることが重要だと語っている。 「カルロスは残念だが327kmあたりで問題を抱えてしまった。そこで彼は先頭か2番手だったとは思うが、つまり彼はコースを切り開いていたんだ」 「彼は砂丘に位置していたが、クルマの屋根を地面に付ける形で着地した。ミッチが彼のことを助けたが、彼は損傷が明らかなパーツを外すためにしばらくストップすることになった」 「我々が見た限りでは、構造的なダメージはないようだ。事故の後も、クルマはしっかりとしたペースで走行している」 「(48時間ステージが終わって)合流できれば、修理するチャンスがあるかもしれない。そして一番大事なのは、明日(ステージ2の後半で)彼を戻ってこさせることだ。タイム的なロスはおそらく1時間ほどだろう。ダカールのステージ2の段階でこれは大きいが、まだ先は長い」 2日間にわたって争われるステージ2でのクラッシュは、サインツにとっても不運なことだった。昨年から導入されたこのステージでは、外部からのサポートが限られてしまう。 幸いだったのはエンジンやサスペンション、ギヤボックス、シャシーなどは無傷だと報告されていることだ。 サインツはステージ2の前半を振り返ると、「かなり複雑なステージだった」と語った。 「切り立った砂丘で横転してしまったんだが、その後はチームメイトのミッチの助けで走行を続けることができた。だがその後さらに問題が発生してしまった。オーバーヒートがあり、それだけではなく割れたガラスで視界も悪く、パンクも経験してしまった。今日は1日悪い方へと進んでいたよ」
Mario Galán