中国シャオミが初公開「EV事業」の業績の見どころ 先発勢を上回る粗利益率、黒字化にはまだ時間
ブルームバーグのレポートによれば、4~6月期の業績に関するアナリスト予想の平均値は売上高が869億元(約1兆7810億円)、調整後純利益が50億7000万元(1039億円)だったが、実績はそろって予想を凌駕した。 (訳注:4~6月期の好決算を受け、香港証券取引所に上場するシャオミの株価は決算発表翌日の8月22日に急騰。同日の終値は19.1香港ドル[約358円]と前日比9%上昇した) ■スマホ事業も好調を維持
EV事業以外の業績に目を移すと、総売上高の5割超を占めるスマートフォン事業の4~6月期の売上高は465億1600万元(9533億円)と前年同期比27.1%増加。グローバル販売台数(出荷ベース)は4220万台と同28.1%増加し、2023年後半からの好調を維持している。 気がかりなのは、スマホ事業の利益率がじりじり縮小していることだ。同事業の4~6月期の粗利益率は12.1%と、1~3月期より2.7ポイント低下。2023年7~9月期に記録した過去最高の16.6%から、3四半期連続で低下した。
その要因についてシャオミは、中国市場での価格競争の激化や、(半導体などの)コア部品の調達価格の値上がりなどを挙げた。 (財新記者:劉沛林) ※原文の配信は8月21日
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