第一印象を格段にアップさせる気くばりのコツ 「マインド」や「見た目」は戦略的に演出できる
男性は、お客様宅を訪問したり、接待のお店で靴を脱ぐかもしれないので、靴下に穴が開いていたり、踵(かかと)が擦り切れていたりしないことも確認が必要です。 靴はビジネスパーソンにとって一番見られている大切なポイントなので、必ずピカピカに磨いておきましょう。ビジネスシーンはもちろん、パーティー会場やきちんとした場面では、夏場にサンダルやミュール、冬場にブーツはNGであることも覚えておいてください。 また、お客様のご自宅や畳を歩くような料亭であれば、裸足(はだし)もNGですので、靴下を持参しておき、サッと履いてから上がるとスマートです。
さらに、デキるビジネスパーソンは、ハンカチを2枚持ち歩き、お客様の前で使うハンカチと、自分がトイレなどで手を拭くハンカチを分けています。手を拭いたり、汗を拭いたりして、ビショ濡れのハンカチをお客様の前で見せるのは、マナー違反です。 心理学には「ドレス効果」という言葉があります。人に対する評価や態度、行動は、その人の装い(服装)に大きく左右されるという人間心理を表す言葉なのですが、この心理メカニズムを逆手にとれば、見た目を意識することで、第一印象をコントロールすることができるというわけです。
これは決して「偽りの自分」を見せるということではありません。むしろ「私はこういう人間です」ということを、ノンバーバル(非言語)で伝えるということです。 ■一段上の好印象をつくる「姿勢」「目線」 見た目の印象では「姿勢」も重要です。自分の姿を見る機会が一番少ないのは、実は自分自身でしょう。「鏡なら毎日見ているよ」と思われるでしょうが、鏡の中の自分が普段の自分かと思ったら、大きな勘違いかもしれません。
鏡の前ではまず静止していますし、おそらく一番きれいな姿勢をとろうとするはずです。だから鏡の前では背筋をピンと伸ばしていても、鏡から離れた瞬間からダランとなって、そのまま外出している……ということも考えられます。 といっても、常に強く姿勢を意識しなくてはいけないわけではありません。「いい姿勢」を保つことを身体に覚え込ませれば、あとは、1日の始まりにサッと姿勢を整えるだけで、1日中、自然に保てるようになっていくでしょう。