第一印象を格段にアップさせる気くばりのコツ 「マインド」や「見た目」は戦略的に演出できる
「目は口ほどにものを言う」なんて言葉もあるとおり、目は多くを語ります。ですから、口は笑っていても目が笑っていないと、そこに人は何か含みを感じ取り、「なんか怖い」「本当は何を考えているのかわからない」といった印象を抱かれかねません。 笑顔の練習をするなら、口元と目元、両方を一緒に鍛えてしまいましょう。簡単に口角を上げるためには、「大好き(イ)」「可愛い(イ)」「きれい(イ)」「カッコイイ(イ)」など、アイウエオの「イ」の発音で終わる言葉を言ってみましょう。そうすると、自然に口角が上がります。
そうしたら、次に、手のひらなどで口元を隠してみてください。もし、口元を隠した状態では笑顔に見えないようなら、その流れで「目でも笑うこと」を意識してみましょう。 物理的には頬を少し持ち上げる感じになりますが、頬が引き上がるのと一緒に、眼差しそのものが笑みを含み、輝きます。これで目元の笑顔の完成です。 時々、口元を手で隠して笑う人がいますが、それはとてももったいないこと。笑顔はあなたの第一印象をアップさせる最大の武器! 手で隠さずに最高の笑顔を届けましょう。
■「身だしなみ」も気くばりのひとつ 次に、「見た目」についてです。誰かと話しているとき、人は同時にさまざまな情報をキャッチしています。それを大きく視覚情報、聴覚情報、言語情報に分けた場合、相手からキャッチする情報の割合は、視覚情報が55パーセント、聴覚情報が38パーセント、言語情報が7パーセントといわれています。これを「メラビアンの法則」といいます。 ここから何が言えるかというと、一期一会が良縁につながるかどうかを分ける第一印象をよくするために、まず重視したいのは視覚情報ということ。つまり、自分を「どう見せるか」ということです。
言うまでもなく、爪や髪の毛をちゃんとするなど最低限の身だしなみは鉄則です。ビジネスマナーの研修で、私は必ず「おしゃれは自分のため、身だしなみは相手のため」と伝えています。 老若男女を問わず、相手に受け入れてもらうには「清潔感」が何よりも大切です。たとえば、シャツやズボン、スカート、ハンカチにピシッとアイロンがかけられていること。女性であれば、ストッキングが伝線していないことも大事ですから、ストッキングは必ず予備を持ち歩くことをおすすめしています。