アシックス、アディダス、ナイキ、ニューバランス、ホカ、オンの最新シューズを試した! ──GQエディターのベストバイ
アシックス、アディダス、ナイキ、ニューバランス、ホカ、オンの最新シューズでGQエディターが30日間試走。買いのランニングシューズを探る。 【写真を見る】ベストタイムはどのシューズ?(全15枚)
アディダスか、ナイキか、アシックスか?
間もなく開幕するパリ2024オリンピック。世界中が注目するスポーツの祭典は、スポーツブランド各社がこの大一番に向けてベストモデルを投入するお披露目の場でもある。”サブ3.5ランナー”であるGQエディターが楽しみにしている競技の1つは、当然フルマラソンだ。 これまでのオリンピックでは男子マラソンが最後の種目だったが、パリ2024オリンピックでは8月10日に実施。女子マラソンが8月11日に行われ、競技大会を締めくくることになった。 そんなフルマラソンで「誰が勝つか?」。男子はエリウド・キプチョゲ(ケニア)、女子はティギスト・アセファ(エチオピア)が有力候補だが、時には勝者以上に注目を集めるのが、「どのシューズで勝つか」だろう。 ナイキは2017年7月にカーボンプレートを搭載した厚底のランニングシューズを発売。以降、フルマラソンで多くの記録更新をサポートしており、ナイキの独走状態が長く続いていたが、2023年に開催されたドイツのベルリンマラソンでアディダスが王者を捉えた。女子世界記録を2分以上縮める2時間11分53秒という驚異的なタイムを出して優勝したのは、エチオピアのティギスト・アセファ。履いていたシューズがアディダスだったのだ。 日本では正月の箱根駅伝でシェア率を伸ばしたのがアシックスだ。2021年の着用率ゼロから3年後となる今年1月の大会では着用率24.8%を記録。メーカー別では2位となりナイキの牙城を崩す勢いだ。さらに、同社がサポートする前田穂南が1月の大阪国際女子マラソンで19年ぶりに日本記録を更新。アシックスはランニングシューズ市場でますます勢いを増している。 これらはもちろんトップレベルのエリートランナーを対象とした勢力争いと近況ではあるが、今や厚底×カーボンプレートの組み合わせは、エントリーランナーも含めたすべてのランナーにとっての常識となった感がある。