【阪神JF】良血馬ブラウンラチェット世代最強証明へ 米国の刺客迎え撃つ
2歳女王決定戦「第76回阪神ジュベナイルフィリーズ」が8日、今年は阪神から京都へ舞台を移して行われる。米国からBCジュベナイルフィリーズターフ2着馬メイデイレディが外国馬として初めて参戦。堂々と迎え撃つのが良血馬ブラウンラチェットだ。新馬戦―アルテミスSを連勝している逸材が無傷V3でのGI制覇を目指す。 世代最強の証明へ。国内のライバルも、アメリカからやって来た刺客もブラウンラチェットがまとめて蹴散らす。 母フォエヴァーダーリングは米GⅡサンタイネスS(ダート6・5ハロン)の勝ち馬。半兄フォーエバーヤング(父リアルスティール)は交流GIジャパンダートクラシックを制し、ケンタッキーダービー&BCクラシックで3着に好走した。キズナ産駒の妹もデビュー前から評判が高く、手塚調教師は「ちょっと小ぶりではあるけれど、いい馬でした。調教もデビュー前から楽に動けていたし、能力の高さを感じていました」と振り返る。 単勝1・2倍の支持を集めた中山芝9ハロンの新馬戦を快勝すると、続くアルテミスSも3番手から抜け出してあっさり重賞初制覇。百戦錬磨のルメール騎手をもってして「絶対にトップレベルに行ける」と言わしめた。 過去の勝ち馬にラッキーライラックやソダシがいる登竜門を突破した才媛が、次に目指すのは2歳女王の座。1週前は美浦Wコースで追われて軽快な動きを披露し、5ハロン65秒3、ラスト1ハロン11秒4をマークした。見守ったトレーナーは「実質、単走で5ハロンから時計を出しました。引き揚げてきたときの息も良かったし、特に問題はないでしょう」とうなずく。 「外国馬も含めて、いいメンバーがそろったと思います。どんな競馬になるか楽しみです」 非凡なポテンシャルはまったく底が知れない。師走の大舞台でも、無敗のヒロインはノンストップで突き進む。(夕刊フジ)