年賀状やポチ袋に「きれいな字」で宛名を書こう【美文字アドバイザー・ゆめふでさんに聞きました】
ゆめふでさんが書く「年賀状のお手本」
既製の年賀状もいいけれど、今年はすべて手書きに挑戦してみませんか? ゆめふでさんに、お手本を見せていただきました。 ♦︎賀詞を大きく太く 「『謹賀新年』などの賀詞(がし)は、メッセージや宛名とは筆記具を変え、太めのペンで書きます。コンビニなどでも手に入る筆ペンの『ぺんてる筆』は速乾性もありおすすめですが、使い慣れていない方には持つのも難しいかもしれません。その場合、筆ペン感覚で使える『筆まかせ 細字』や『筆touchサインペン』がおすすめ。『筆まかせ』には極細タイプもあるので、『筆まかせ』のみで年賀状を仕上げることもできます」 ♦︎余白を意識 「宛名と同じく、はがき一面を字でキチキチにしすぎないことも、きれいに見えるポイントです。とくに縦書きの場合は、はがきの下に広めに余白をとるとバランスがよく見えます。 最初から「余白を文字一個分とる」などと決めて書き始めるといいでしょう。消しゴムで消せるように線を引いてもかまいません」 ♦︎添える言葉(メッセージ)は少し小さく 「賀詞の1/4くらいのサイズが目安。少し小さく書くとバランスがよく、メリハリもつきます」 ♦︎メッセージをそろえる 「横書きならメッセージの上を、縦書きなら改行して最初にくる字の高さをそろえると、まちがいなくきれいに見えます。書き慣れてきたら、縦書きの場合は字の始まりを斜めにしてみるなど、遊び心を加えてもいいですね」 ♦︎こまめにティッシュオフするか、時間をおいて書く 「筆記具の進化で速乾性のものも増えましたが、乾いていないところを手でこすって滲んでしまった!という悔しい失敗も……。こまめにティッシュオフするか、書いたところを乾かしてから次の字を書くなどすると安心です」 ♦︎日付やハンコでポイントを 「余白があれば、日付やハンコでポイントを加えるのもおすすめ。 日付の場合、元旦に届かないことが明らかな場合は『元旦』とは書かず、『一月』『正月』などの言葉を使います。松の内(1月7日)をすぎる場合は、年賀状ではなく寒中見舞いとして出します。 ハンコなら、温かみのある消しゴムはんこもいいですね。色がポンッと入ることで印象が変わります」