年賀状やポチ袋に「きれいな字」で宛名を書こう【美文字アドバイザー・ゆめふでさんに聞きました】
年賀状の準備は進んでいますか? 大切な人へ出すものだからこそ、宛名書きや添えるメッセージに苦戦している……という人もいるかもしれませんね。 【画像7枚】ハガキの宛名書きの「お手本画像」を見る。「様」の文字もバランスよく書くコツもチェック! そこで、著書『誰でも字がきれいに書ける ゆめふで式美文字のレッスン』が好評発売中。Instagramのフォロワー数約16.6万人の美文字アドバイザー「ゆめふで」さんのもとへ。もらってうれしい「美文字」の年賀状を書くコツを教えていただきました。
宛名をきれいに書くコツ
大切な宛名を書く面は、「一度、別の紙で練習しておくとスムーズです」と、ゆめふでさん。 その上で、バランスよく見えるポイントやコツとは? ♦︎字の大きさ 「相手の名前をいちばん大きく書きます。目安は、一文字が一円玉より少し小さいぐらい。その次に、相手の住所→自分の名前→自分の住所というふうな順で、小さくしていきます。 相手の住所は、郵便番号の枠よりも少し大きめに書くことを意識するとよいでしょう」(以下「」内、ゆめふでさん) ♦︎苗字と名前の割合 「苗字2文字、名前2文字なら、すべて等間隔に書きます。苗字3文字、名前2文字や苗字2文字、名前1文字などどちらかが奇数になる場合、苗字と名前の間を広めにあけて書きます」 ♦︎「様」をやや大きめに 「名前との間隔をあけ、名前よりやや大きめに書くときれい。あけるスペースは1/2文字分ぐらいでしょうか」 ♦︎余白も大切にする 「はがきの上下左右の余白も大事に。キチキチに書くより、余白があるともっときれいに見えます」
「様」をきれいに書くコツ
どの宛名にも入る「様」は、画数も多く、むずかしい字の一つです。 「まず、きへんは2画目の縦画が肝心。1画目の左右が2:1になるよう縦画を入れて、長めに書くときれいに見えます。 3画目の左払いは、1画目と2画目との距離が等間隔になるように。 4画目の点は、1画目にピッタリつくように書くと詰まって見えるので、やや下の位置から書きます。短く丁寧に点を打ち、1画目の書き終わりの位置とそろえます」 きへんのコツを押さえた上で、へんとつくりのバランスを意識すると、一層きれいな「様」に近づくそうです。 「様は、へんが4画、つくりが10画と、つくりのほうが画数が多いです。だから、一文字の割合として、1:2の割合で書くとバランスよく見えるでしょう。とくに縦書きの場合、きへんを大きく書きすぎると右にはみ出てしまうので注意します」