平均パット数4季連続1位。アプローチ&パットの強さはトレーニング内容に秘訣があった!【青木瀬令奈の強さは分離動作&踏む力①】
国内女子ツアーにおいて9季連続でシード入りを果たした青木瀬令奈は『週刊ゴルフダイジェスト』の連載でおなじみ、斎藤大介トレーナーの指導を受けている。週刊ゴルフダイジェスト1月7日・1月14日合併号では彼女の強さの秘密を探るため、トレーニング現場に密着。するとアマチュアにも役立つヒントが満載だった!「みんなのゴルフダイジェスト」では2回に分けてお届けする。【全2回中1回目】 青木瀬令奈 分離動作が完璧なパッティング連続写真(PHOTO/Hiroyuki Okazawa)
青木瀬令奈のトレーニングに密着
国内女子ツアー終了後も、いつもと変わらないトレーニングをこなす青木瀬令奈。 「2022年から斎藤さんの指導を受けています。丸2年が経ちましたが、安定感が増したのはとても大きいです。2024年は右足のケガ(腓骨神経損傷で3試合欠場)があったにもかかわらず、平均パット数(1ラウンド当たり)は4季連続1位を獲得できました。平均ストローク70台は自己新記録ですし、その他のスタッツでも過去一番の成績が出せています。優勝はできませんでしたが、一個一個の内容を見ると成長しているなという実感があります。私の強みは、アプローチ&パットです。一番自信が持てる部分で結果が残せているのは、トレーニングの効果だと思っています」(青木)
「ある日の90分トレーニングメニュー」
・長い棒を振る ・ゴムチューブを使う ・エアロバイク ・メディシンボール投げ ・キックでミット打ち ・ラケット打ち ・バット打ち ・鉄アレイ持ち上げ ・ワイヤー引っ張り ・バーベルスクワット では、斎藤大介トレーナーは青木選手をどう見ているのか? 「女子選手のなかでは小柄ですし、フィジカルも決して強いわけではありません。ただ、体をコントロールする能力は非常に高いです。こういう動きをしてと伝えると、すぐにできてしまうタイプです。物事を論理的に考えたり、空間認知能力も高く、男性的な部分がやや強いのかもしれません。クルマの運転も上手いですから。青木選手のショートゲームは、群を抜く上手さです。実はドライバーのようなフルショットより、小さなショットの動きのほうが、トレーニングの効果は出やすいんです。そういう意味で、結果が出ているのかなと思います」(青木) 週イチで行われるトレーニングは90分間。そのメニューを見ると長い棒を振る、鉄アレイを持ってスクワット、エアロバイクをこぐ、メディシンボールを投げる、バットで球打ちなど、多種多様だ。そしてこれらのメニューのなかに「青木選手の強さの秘密が隠されている」と斎藤トレーナーは語る。