40代となり「老後の医療費」が心配になりました。老後2000万円問題と一時期話題になりましたが、老後に備えていくらくらい準備しておけばいいでしょうか?
老後の医療費を貯める方法
前述のとおり、65歳以上の累積医療費は1604万円ですが、実際にどのくらいのお金がかかるのかは個人差がある部分です。また、退職金や年金受給額、現役時代にどのくらいお金を貯められるかによって準備する金額が変わってくるでしょう。 老後の医療費に備えてお金を貯めておきたい人は、以下の方法を検討してみてください。 ●iDeCoやNISAの非課税制度 ●個人向け国債 ●積立式定期預金 以下で、方法別に解説します。 ■iDeCoやNISAの非課税制度を活用 iDeCoやNISAといった非課税制度を活用し、老後に備えるのも方法の一つです。 【iDeCo】 iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で掛金の拠出、預金や保険、投資信託などを運用し、60歳以降に掛金とその運用益の合計額をもとに給付金を受け取ります。また、以下のような税制優遇を受けることが可能です。 ●掛金のすべてが所得控除の対象につき所得税・住民税が軽減される ●運用益は非課税 ●給付の受取時は「公的年金等控除」「退職所得控除」の対象 【NISA】 NISA(少額投資非課税制度)は、投資した金融商品の利益が非課税になる制度です。「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能で、年間投資枠は最大360万円(つみたて投資枠:120万円、成長投資枠:240万円)、非課税保有期間が無期限、非課税保有限度額(総枠)の上限は1800万円(そのうち成長投資枠は1200万円が上限)となっています。 ■個人向け国債 個人向け国債は、国が発行する債権で、個人が購入・保有できます。国に一定期間投資し、定期的に利息が支払われたり、満期日に元本の価格は変動したりしません。1万円から購入できるので、投資に慣れていない初心者も安心して取り組みやすいです。 ■積立式定期預金 積立式定期預金は、毎月決めた一定額を自動振替で積み立てていきます。目標を決めて積み立てていけばよいので、無理なく継続的にお金を貯められるでしょう。