「面倒臭い」「やる気が出ない」を乗り越えるために…「意志の強い人」ほどやっている目標設定の工夫
その会社の定時は午前9時ですから、スタッフが出社してくるのは、早くても8時30分頃です。しかしその社長さんは、病気で入院したとき以外は、このルーティンを数十年にわたって守っています。 それぞれ会社の事情は異なるので、その行動が正しいとも、またみんなが真似すべきとも言えませんが、その社長さんが自分で決めたルールを守っていることは、無条件に素晴らしいと思います。 ただし、この社長さんの意志の強さ自体は、あなたや私たちとさほど変わらないと思います。人間だから、面倒くさいときも、疲れているときも、やる気の出ないときもあるでしょう。
それでいいんです。まずは、たった1つのことから始めてみればいいのです。先ほどの社長さんも、朝早く出社するという1つのことだけを守り続けることで、スタッフや周囲の人の信用を勝ち得ることができました。 もしかしたら、その社長さんも仕事以外のこと(たとえば、部屋の片づけとか、食事の塩分や酒を控えることなど)では、意外とダメダメな人かもしれません。 意志が強く見える人たちに共通するのは、ごくごく小さな目標を確実にクリアし、その行動を、やらないと落ち着かなくなるくらいの習慣にしてしまっていることなのです。
もしも、あなたが大きな目標に到達するまでの、小さな目標を設定しているにもかかわらず、うまくいかないと感じているのであれば、ひょっとするとまだ目標が小さくなり切れていないのかもしれません。 もっともっと目標を小さく、身近なものにしてみてください。 目標を達成する喜びを得られたら、次の小さな目標も達成したくなります。やがて勢いがつき、大きな目標も気がついたら乗り越えられているかもしれません。 ■「孤独な時間」がポジティブな心をつくる
さて、目標は立てれば終わりというわけではありません。目標を立てた後も、当然、人生は続いていきます。これから新しいことにチャレンジすれば、さらにたくさんの失敗を経験することになるでしょう。 目標があれば心の整い方が違うとはいえ、人間には感情があります。また、想定以上に厳しい状況に陥ることもあるはずです。それらをどう受け止め、目標や計画をどう見直していくかは、目標をつくること以上に大事になります。 ここでは、私が実際に行っている工夫を2つほどご紹介したいと思います。もし、使えそうであれば、ご自分なりにアレンジして真似をしてみてください。