「面倒臭い」「やる気が出ない」を乗り越えるために…「意志の強い人」ほどやっている目標設定の工夫
【誰よりも反省はするが自分を信じ切る。自分と丁寧に向き合う】 私はいつもそうしているのですが、失敗したときには誰よりも反省し、「なぜ?」を繰り返してその原因を追及し、どうやって改善・成長していくかをじっくり考えます。そのときに、より強く意識するとよいのは、未来に向けて自分に何ができるのかを問い続けることです。自分にダメ出しばかりしていると辛くなってしまいますから。 私も正直に言えば、以前は、自分自身をほめることよりも、「まだまだだな……」と自分に対して否定的な声かけをしてしまうことが多かったと思います。でも、セルフコントロールができるようになってからは、
「もっと、こういうふうにできたよな」 「こうやればできたな。じゃあ、これからはそうしよう」 「改善すれば、自分は、もっとできるよな」 というポジティブな内容に変わってきています。 要するに、誰よりも反省して自分を疑ってみるけれど、誰よりも自分を信じるのです。反省会をするというよりも、起きたことに対して逃げずに向き合うイメージです。 ■困ったときこそ、他人と積極的にコミュニケーション 【信頼できる人に会いに行く。壁打ち仲間をつくる】
2つ目は、1人の世界に籠るのではなく、他人と積極的にコミュニケーションをとる方法です。私の場合は、落ち込んだときや大事な判断をするときには、信頼する人に会いに行くことにしています。 たとえば、荒れた生活を送っていた時期、遊んでいた仲間が一斉に離れていく中で、たった1人だけ、自分と一緒にいてくれた友だちがそうです。優しく接してくれた姉の夫(義兄)もそうですし、「お前は大丈夫だ。できる!」と常に言ってくれた仕事先の先輩や社長もそうです。
本当にありがたかった。だから私は今でも何かあったら、この人たちの所へ行きます。 このほか、誰かに話を聞いてもらいたいとき――という意味では、起業してから知り合った、いわゆる「壁打ち」をしてもらえる人たちも何人かいます。 「行ってもいいですか?」と気軽に訪ねていける大事な人たちですが、実は私の妻も、広い意味ではその1人なのです。仕事のことも相談できる本当にありがたい存在です。 昔からの付き合いで信頼できる人を訪ねることや、家族と深いコミュニケーションをとることはすぐにできると思いますから、ぜひおススメします。
荒木 俊 :荒木電通株式会社代表取締役