「不登校」を経験していることが、入試や就活では逆に“アピールポイント”になりうる深い理由
実際に、受験を意識して勉強や登校を始める子も多いです。「それまでは、何度声がけしても聞く耳持たずだったのに、中2の秋に声がけしたら、あっさり“やろうかな”と言い出した」という話は、「あるある」だったりします。そして、1年あれば、たとえ小学校から不登校でも、中学までの学習内容を習得することは可能なのです。 ■「不登校からの高校入試」には利点もある 不登校の期間が長かったりすると、高校入試はとても高い壁のように感じるかもしれません。本当にそんなことができるのか? と、半信半疑の子もいます。でも、できるなら挑戦したい、追いつきたい、という気持ちも伝わってきます。
おそらくたくさんの葛藤を抱え、どこかで自分を責め、苦しんできた子どもたち。無気力になることもあったかもしれません。それでも自分の将来のために立ちあがり、歩みだします。本当にすごいことだと思うのです。 この経験は人生の宝物になると同時に、高校入試でも、大学入試でも就職活動でも、アピールポイントにもなります。「不登校を機に自分と向き合い、自分を知り、どう生きていきたいかよく考えた。遅れていた勉強も工夫と努力で乗り越え、リカバリーできた。この経験を活かしてこう生きたい」と、話せるからです。
不登校からの高校入試は大きなチャレンジではありますが、これを機に成功体験を持ってみんなに合流し、いままでの経験をプラスにすることもできるのです。 また、中学の学習範囲はコツを掴めば短期間で点数を上げることが比較的容易なので、成績が上がった副作用であっさり学校に通えるようになる生徒たちも、実は多いです。 1年で中学までの学習範囲を習得した勉強の技術と習慣は、そのまま大学入試や資格試験にも適用でき、自分の人生を自由に創ることにつながります。
もちろん、その道のりは、簡単なことばかりではないけれど、受験は心の筋トレ、できるようになる楽しさや喜び、何より、「ここまでがんばった」「やりきった」という経験は、自分の人生を力強く生きるための自信にもなります。 ■中学までの学習範囲を「1年で習得」できる理由 ここまで読んで、「1年間で中学までの学習を済ませるなんてうちの子は無理かも」と思われる方もいるかもしれません。そこで、ここから、1年間で中学までの学習範囲を習得できる理由をお話しします。