ノーベル賞授賞式から帰国、大隅栄誉教授が会見(全文1)自分の中で一区切り
スウェーデンで行われたノーベル生理学・医学賞の授賞式に出席した東京工業大学の大隅良典栄誉教授が14日夕に帰国し、記者会見を行った。 【中継録画】ノーベル賞授賞式から帰国、大隅栄誉教授が16時50分から会見 大隅氏は羽田空港に到着後、午後4時50分から30分間をめどに授賞式の様子や喜びについて語る。会見には妻・萬里子さんも出席する。
大隅教授から一言
司会:それではただいまからノーベル賞授賞式を終えられまして帰国されました、大隅栄誉教授ならびに萬里子夫人の帰国会見を行いたいと思います。大隅先生から最初に一言、どうぞよろしくお願いいたします。 大隅良典:本日、ストックホルムから無事に、無事に帰ってまいりました。なんとも日々、どうやって過ごしたかも、あんまりよく覚えてないっていうような1週間で、こういうふうにノーベル財団から、私のスケジュールが全部、書いてくださったのが、書いてあって、8時半にどこに行ってなんとかっていうのがあって、結構ハードなスケジュールで、次の日、もう次の日のこともあんまりあれしないで、とにかくこなすというような日々でした。ですけど大変、1つ1つの行事が素晴らしく、もちろん大変でしたけど、大変感銘も受けました。ほとんど外に出ることができなかったんですけど、きのうは雪の中、ノーベルの墓に花を手向けてまいりました。それで、自分の中で一区切りがついたかなと思いました。以上です。 司会:ありがとうございます。それでは、ご質問のある方は挙手の上、お願いいたします。一番後ろの。すいません。マイクございませんので、そのまま。
1週間で一番印象的だったシーンは?
共同通信:共同通信の(※判別できず)と申します。大変、忙しい1週間だったと思うんですけれども、その中でも、特に一番、印象的だったシーンについて挙げるとすれば、どちらでしょうか。 大隅良典:たぶんそういう質問あるだろうなと思って、どれが1番だったかってことを考えてもみたんですけど、まだ、私の中で1週間がきちんと総括できてないっていうか、あれがあって、もちろん授賞式は大変感動的なものでしたし、実はメダルを実際にいただくのを機に、ノーベルファンデーションに行ったのは12日ですからわずか1日前で、そこで色紙にサインする作業と、それから歴代の受賞者がおのおのサインをしている本を見せていただいて、それこそ私が科学の教科書で学んだような大先輩から、私が大学院時代に憧れた研究者の名前から、最近の研究者まで見ていると、すごいところに私の名前を記すことになったのかというのは、そのときは大変感慨深いものがありました。 で、晩餐会は晩餐会で、ロイヤル(※判別できず)っていう王室との(※判別できず)も大変素晴らしいものでしたので、どれが1番、どれが2番ということ、ちょっと申し上げられません。 司会:ほかにご質問の方、おいでになりますか。はい。