物価高を感じさせない、本当におトクなサイトはどれ!? 4大ECモール徹底比較
物価の上昇が続く中、できることなら安くモノを買いたい! そんなとき、実店舗よりもECのほうが安いこともあるというのはご存じだろうか? そこで、代表的な大手ECモール4つを対象に、同一商品の価格比較を抜き打ちで実施! 今、最も消費者に優しいモールはどこ!? 【図表1と2】「4大ECモールの基本スペック」と「商品価格比較 十番勝負」 * * * ■Amazonの商品が安い驚きの理由 日用品から雑貨、衣服、家具、家電まで。ECモールを開けば、だいたいのモノは買える。 だがここ最近では、楽天市場の低調が記憶に新しい。同モールでは「楽天モバイル」「楽天トラベル」などグループのサービスを使うことで、得られるポイントが増えるSPU(スーパーポイントアッププログラム)が人気を博していた。 ところが昨年12月から、SPUの改定を皮切りに次々と仕様を変更。これらが改悪だと取り沙汰されているのだ。 では今、最もおトクなECモールはどこか? 今回はAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの三大モールに加え、近年存在感が増しているau PAY マーケットを合わせた4つのECモールを独自に徹底比較! ECモールの市場動向データを提供する株式会社Nintの菱田拓良氏にも解説いただいた。 詳しくは図表1を見てもらうとして、各モールの特徴をおさらいしよう。 黒船・Amazonは他モールとは一線を画した豊富な品ぞろえと、注文当日に商品が届くこともあるほど、圧倒的な配送スピードが魅力。自社倉庫を国内に20ヵ所以上構えており、その物流網は圧倒的だ。それに比べて知られていないのだが、Amazonは価格が下がりやすいことも大きな特徴だと菱田氏は言う。 「Amazonで掲載されている商品の価格を他モールと比較して自動的に価格を変動させる〝プライスマッチ〟という機能があり、他のモールのほうが安ければ値段を下げることもあるんです。 さらに同一商品の中で最も価格の安いところを大々的に表示しているため、Amazon内でも価格競争が繰り広げられており、低価格化につながっています」 対して国内ECモールの雄・楽天市場の特徴は、Amazonに引けを取らない豊富な品ぞろえ。そして検証結果を先に言ってしまえば、改悪したとはいえ、なお高水準な還元率だ。スーパーSALE時の還元率は最大で46%と驚異的! 条件のハードルこそ高いものの、他の追随を許さないおトク度だ。 「楽天市場は出店者が法人か否かをチェックするなど、審査が厳しいことで有名。また月額出店料や、システムサービス利用料などの出店維持費がほかのモールに比べて高めに設定されています。そのため転売ヤーが非常に少ないなど、信頼性はライバルのモールと比較しても格段に高いです」 出店数は約5.7万店舗と他モールに比べると少ないが、これは少数精鋭の裏返しなのだ。 「注文しても商品が届かないトラブルや商品の破損、同梱部品の不足といった発送ミスが少ない。そういったリスクがほぼなくネットショッピングを楽しめるのも強みですね。 他のモールに比べると価格が少々高いように思えるかもしれませんが、還元されるポイントも踏まえて考えると、楽天のほうがおトクということも少なくありません」 家具や家電といった高額商品を買う際は楽天市場を選ぶメリットが大きそうだ。