国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビルで第一弾、竹中工務店が廃材活用
竹中工務店はサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現を狙い、建設廃棄物のアップサイクルに着手した。第1弾として、国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビルとして建設する東京・日本橋の「日本橋本町一丁目3番計画(仮称)」で、木廃材などを建物や生活雑貨として再生するためにさまざまな取り組みを行う。 解体工事や新築工事に伴って発生する建設廃棄物をアップサイクルする。デザインやアイデアといった新たな価値を付加して別の新商品に生まれ変わらせることで、リサイクルの質を高めていく。これまでリサイクルできなかった建設廃棄物も対象に加え、リサイクル率の向上も図る。 外部機関とともに、新築の建物と生活雑貨、同社が使用するモノへのアップサイクルに取り組む。例えば新築建物では、解体工事で発生するコンクリートガラや新築工事で発生する木廃材などの形や役割を変え、新築建物の家具や内装、外構などとして再利用する。 生活雑貨に関してはインテリアブランドと協業し、コンクリートガラや木廃材をコースターや鍋敷きなどにアップサイクルする。また木廃材からフレグランスを作り出し、同社の東京本店に試験導入する計画。