東日本新人王MVPはバンタム級の西屋香佑「うれしいです。倒せてラッキー」
◆プロボクシング ▽第81回東日本新人王決勝 ▽バンタム級(53・5キロ以下)4回戦 ●柳修平(TKO4回44秒)西屋香佑〇(3日、東京・後楽園ホール) 第81回東日本新人王決勝戦が行われ、バンタム級は西屋香佑(きょうすけ)=横浜光=が柳修平(三迫)との打ち合いを制し、4回TKO勝ちを収めた。激戦の代償として大会最優秀選手に選ばれ、「結果、そうなってうれしいです。こんぐらいやったんだからには、もらったっしょって(思った)」と満面の笑みを見せた。西尾は12月21日、東京・後楽園ホールで行われる全日本新人王決定戦に東軍代表として出場し、西軍代表と日本一を争う。 1回からレベルの高い攻防で、「相手の柳選手もパンチがあって、効かされたのもあった。気持ちと意地で何とかしました」と試合後はほっとした表情を見せた。4回に怒とうのラッシュで最後はレフェリーが試合を止めた。この日のために何度も相手の試合映像を見て研究。柳の動きを模したトレーナーにミット打ちをするなど、対策が実を結び「倒せるとは思っていなかった。ラッキーでした」と謙虚に語った。 石川・金沢市出身でこの日は両親も応援に駆けつけた。同じ石川の能登では地震や豪雨で多くの被害者が出た。七尾市中島町にある祖母の家も物が崩れて壊れるなどの被害があったという。この日の勝利が被災者にも届くことを願った。 目指す道はまだ途中だ。満足度は「まだ、全然」とキッパリ。全日本新人から日本ランキング入り、そして「最終目標は世界」という世界王座奪取を目指し、一歩ずつ進んでいく。
報知新聞社