iPadで重心測定、日鉄テックスエンジがソフト開発。玉掛け作業の安全性向上
日鉄テックスエンジ(社長・小野山修平氏)は、iPadのカメラ機能で撮影するだけで構造物の重心を特定できる解析ソフトを開発した。吊り荷の重心の適切な見極めが欠かせない玉掛け作業での活用を想定。大がかりな装置を用いることなくその場で重心を判別できるため、現場の安全性向上につながると期待される。 ソフト開発のアルモニコス(静岡県浜松市)と共同開発した。日鉄テックスエンジが自社の施工現場で活用するほか、アルモニコスは一般向けに販売する。 開発した「重心可視化システム」は、カメラ画像から点群データを収集し3次元モデルに変換して分析。作業者は専門知識がなくともiPadの操作で重心が分かる。重心に加え、被写体の体積を自動計測できる機能もあり、盛り土の数量測定といった用途での活用を見込む。 きょう26日まで東京ビッグサイト(東京・江東区)で開催中の「メンテナンス・レジリエンス展」に日鉄テックスエンジが19年以来5年ぶりに出展し、デモンストレーション機を用意して同ソフトを紹介している。