阪神・岩貞 原口&岩崎&梅野との“花の91年組”「みんなで戦えるように今から準備したい」
阪神・岩貞祐太投手(33)が、国内フリーエージェント権を行使した原口文仁投手(32)の宣言残留を歓迎し、岩崎優投手(33)、梅野隆太郎捕手(33)を加えた「花の91年組」カルテットでの共闘を思い描いた。 「出ていったら寂しいでしょう!また同じチームでやれるというのは非常にうれしい選択をしてくれた。(自分も)結果を残して、みんなで戦えるように今から準備したい」 公私ともに仲がいい「代打の神様」が25年もタテジマを着る。心強い存在と覇権奪回を目指すためには、自身の復調が最優先。プロ11年目の今季は、自己ワーストの登板2試合で0勝1敗、防御率5・40。春先から悩まされた左肘の違和感が消えず、1年の大半を2軍で過ごした一方で、他の同期3人は1軍を完走した。置き去りはごめん。“復肩”へ、走り込みを中心とした鍛錬のオフを過ごす。 「まずは自分のこと。その後に、チームのことを見られるような状態をつくることが、マストだと思う」 この日は故郷・熊本で現役によるシンポジウム「夢の向こうに」に参加した。「(自分が)プロに入って気づいたり、“やった方がいいのかな”と思うようなことを多く質問された」。高校球児の意識の高さに感嘆の声を上げた背番号14は“後輩”に成功体験や失敗談を惜しみなく伝授した。憧れの存在であり続けるために、25年は鮮やかなV字回復を披露する。 (八木 勇磨)