クリスタルパレスMF鎌田大地が〝四面楚歌〟 クラブ出場減で代表落選も
イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスの日本代表MF鎌田大地(28)が〝四面楚歌〟に陥っている。森保ジャパンの一員としては10月の北中米W杯アジア最終予選サウジアラビア戦で決勝ゴールを決めるなど存在感を発揮しているものの、クラブでは苦境に立たされており、日本代表から落選の懸念も出ている。 鎌田は今季、ドイツ1部Eフランクフルト時代に指導を受けたオリバー・グラスナー監督が指揮するクリスタルパレスに移籍。チーム事情などにより本職の2列目ではなく3列目のポジションで起用されるも、本来のパフォーマンスを披露できず、チームにフィットできないまま。チームは低迷し、2部降格もささやかれている。 また、地元「WE ARE PALACE」など各メディアは鎌田について「ファンからは力不足という声が出ている」「サラリーが高い選手が批判を浴びている」「日本人MFは期待外れ」と報じ、チーム低迷で鎌田の〝後ろ盾〟となる指揮官の解任説も浮上。取り巻く環境は厳しさを増している。 そんな中、英メディア「FOOTBALL INSIDER」は「シーズン序盤の苦戦を経て残留を目指すために、新たな選手の獲得を検討している。パレスは質の高い選手をチームに加えようとしており、移籍市場で忙しい時期を迎えることが予想される」と報道。新選手が加われば、鎌田の起用機会がさらに減る可能性も出てくる。 実際に3試合の出場停止が明けて迎えた同リーグのマンチェスター・シティー戦(7日)では、出場機会なし。ブライトン戦(15日)もベンチスタートだった。しかも、チームは2勝3分けの不敗と好調を維持し、大幅にメンバーを変える状況にはないだけに、出番が増えることはなさそう。となれば、体調維持や試合勘不足が懸念され、1月のアジアカップに臨んだ日本代表から落選したように再び招集外となるのは間違いない。 Jクラブ関係者は「本人がどうしたいのか。完全に構想外になるなら移籍するしかないけど、まずは自分の力を示していくしかないかな」とし、代表については「試合に出られなければ代表入りが厳しくなるのは当然。それに日本の中盤は飽和状態だし、鎌田に頼り切っているような状況ではない。最終的には(森保)監督次第でしょうね」と解説した。 昨季に所属したイタリア1部ラツィオを含めてクラブでの不遇が続いているが、鎌田は再起できるだろうか。
東スポWEB