政治資金パーティがゼロ! 「自民・森山幹事長」が重用される本当の理由
政治資金パーティーを開いたことがない
森山氏が重用される理由としては、こうした実績や能力に加えて、「クリーンさ」もあるのだという。 「今回の選挙でテーマとなり与党にとって槍玉に挙げられたのが政治とカネでした。いわゆる裏金問題で、細かく言うと自民党の派閥パーティーをめぐる政治資金収支報告書への不記載問題なのですが、森山氏に関してはあくまでも個人レベルではありますが政治資金パーティーを開いたことがないと思います。現状のように政治とカネについて逆風が吹きまくっている中でその点が評価されていると聞いています」(同) 森山氏は昨年7月にマネーポストwebのインタビューを受けたことがある。そこには実際、「政治資金パーティーを開いたことがない」との記述もある。少し長くなるが、その理由や経緯も含めてざっと紹介してみよう。 ・森山氏はITコンサルのフューチャー社の株式を116万株以上保有し、2022年に受け取った年間配当は約4300万円。保有株式の時価総額は20億円以上。 ・元々フューチャー社の父親が森山氏の後援者で、その縁で同社が創業した1989年に210万円を投じた。10年後、証券会社の担当者がやってきて同社が上場することを告げ、40株が12億円以上となった。
2000万円問題
実際、このインタビューでも、「私は投資にはあまり興味はないけど、こういう収入があるからと言うのもあって、もう48年政治活動をしていますけど、1回も個人の政治資金パーティをしたことがないんです」と答えている。2023年に森山氏が同社から受け取ったとされる年間配当は約4800万円、保有株式の時価総額は22億円を超えている。 「今回の選挙終盤、森山氏をめぐっては2000万円問題が取り沙汰されました。公認候補には『公認料500万円』と『活動費1500万円』が入金されますが、非公認議員にも『活動費2000万円』として同額が入金されたことを赤旗がスクープし、それで票や議席が削られたのではないかとの分析もあります。もっともそこまで森山氏の責任を問う声が伸びないのは、森山氏のカネの面での“潔白ぶり”が影響しているのかもしれませんね」(同) デイリー新潮編集部
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