麒麟・田村さんの子育て<褒めの極意>「とにかく褒めます。結果は見ません。過程のみで褒めます」
※画像はイメージです 現在、二女一男の父でもある、お笑いコンビ・麒麟の田村裕さんによる、ポジティブでストレスが溜まらない「子育て」「夫婦仲」「人間関係」の正解。 壮絶だった生い立ち、『ホームレス中学生』の大ベストセラー、いつの間にか逆転していた相方との格差…様々な経験があったからこそ得られていった人生観。 田村さんが提案する、夫婦生活を続け、育児を楽しみ、毎日を笑って生きていく秘訣とは? 麒麟・田村さんのポジティブな子育て「愛する我が子達は僕が居なくても逞しく育ってくれる」 ※本記事は田村裕著の書籍『ホームレスパパ、格差を乗り越える 何も変わらなかったから考え方を変えた』から一部抜粋・編集しました。 ■褒めの極意 僕はとりあえず褒めます。 褒めずに叱って伸ばす方法もあるでしょうが、現代的ではないし、どこかで一気に成長する可能性はあるけど普段は伸びにくい。子供が「自分はダメな子」という先入観を持ってしまう恐れがあると感じたので、基本はその方法は使いません。 僕は基本は褒めます。とにかく褒めます。結果は見ません。過程のみで褒めます。もちろん結果にも繫がったらめっちゃ褒めますが、そんなにしょっちゅう結果に繫がるような出来事は起きません。なので、日常生活でこちらが望む方向に向かいそうなものは全部褒めます。 例えば、勉強すると決めた時間を集中してやりきればめっちゃ褒めます。集中力が途中できれてしまっても、集中力が保てた時間を褒めたり机に向かったことを褒めたりします。椅子の座り方や勉強道具をちゃんと持ってこられたことくらいまでハードルを下げて褒めます。 ひどい時は、今日は集中出来なかったね、でも他にやりたいことがあるってことだもんね、何かに興味を持つことはとっても良いことだよ、とか言うてます(笑)。無理くりも無理くりです。内心の、ちゃんと勉強しろや!もっと出来たやろ!何しとんねん!を押し殺して。こうしておけば、自分がいけない子だとか何の才能も無いとは間違っても思わないでしょう。 あなたよりも凄い人は居るかも知れないけど、いつかあなたもその人を超えられるかも知れない。今日は大きな一歩となる一日だった、という褒め方をすることもあります。そして明日は今日よりもう少し出来たら凄いねと言って締めます。 そのおかげか、うちの姉妹は勉強でもお手伝いでも遊びでも、何かやってと持ちかけると余程タイミングが悪くなければやってくれますし、ノルマをこなそうと頑張ります。勉強がとても好きなわけではないけど、全く嫌いでやる気を示さないということもありません。長い目で見てハードルを下げて目標を示しつつ褒めていきましょう! きっと子育てをしている親側も、ポジティブな言葉をたくさん使うので、楽しい気持ちでいられる時間が長くなると思います。 【著者プロフィール】 田村 裕(たむら ひろし) 1979年9月3日生まれ、 大阪府吹田市出身。NSC大阪校20期生。99年に川島明とお笑いコンビ・麒麟を結成。2001年には第1回M-1グランプリで無名ながら第5位の成績を収める。07年に自伝的小説『ホームレス中学生』を発売しミリオンセラーに。ドラマ化、映画化もされ社会現象となった。バラエティ番組などに出演するほか、バスケ芸人としても活躍中。11年に結婚し、3児の父となる。 著=田村裕/『ホームレスパパ、格差を乗り越える 何も変わらなかったから考え方を変えた』