ルフィ事件の狛江強盗致死 26歳実行役が起訴内容認める 初公判
「ルフィ」を名乗る指示役らによる広域強盗のうち、東京都狛江市で高齢女性が死亡するなど3事件に実行役で関与したとして、強盗致死などの罪に問われた住居不定、無職、加藤臣吾被告(26)は12日、東京地裁立川支部(岡田健彦裁判長)で開かれた裁判員裁判の初公判で、「間違いありません」といずれも起訴内容を認めた。 【写真】「名前、ゾロにしますか?」 強盗グループの実際のチャット 起訴状によると、加藤被告は2023年1月19日午前11時半ごろ、他の実行役らと共謀して、狛江市の女性(当時90歳)の自宅に侵入。女性を結束バンドで拘束し、バールで複数回殴って死亡させ、腕時計を奪ったなどとされる。 検察側は冒頭陳述で、加藤被告がSNS(ネット交流サービス)を通じ「闇バイト」に応募したと指摘。狛江市の事件翌日には、被害者の死亡を知ったうえで、東京都足立区の住宅に窃盗目的で侵入したと説明した。 弁護側は狛江市の事件について、加藤被告は実行役のリーダー格に誘われ、「断って変なことをされても嫌だ」と考えて参加。他の実行役の指示に従っただけで、被害者に暴行を加えていないと主張した。 一連の広域強盗事件では、渡辺優樹(40)、今村磨人(40)の両被告ら指示役とされる4人が強盗致死罪などで起訴されている。【菅健吾】