実は高齢者よりも危ない…「交通事故は7歳児が最多」その意外な理由
じゃあどうしたらいいの?
パパママは危ない行動を見ると、つい「よく見て!」「しっかりして!」なんて言ってしまうけど、子どもなりに頑張ってるし、子どもの特性だからすぐに治らない。だから、叱るだけじゃなくて、小学校に入学する前後で、子どもが行く範囲を一緒に見回まって、危ないところでどうやって行動したらいいかお手本を見せてほしい。それを繰り返して安全な行動が習慣になればすごくいい!「魔の7歳」にならないように、年長さんごろから一緒に行動してみるのもオススメだよ。 そして、体が小さくてもドライバーから見つけてもらいやすくするには、派手な色の服を着たり、夕方暗くなる時間帯に行動する時は服や持ち物にリフレクターをつけて! 子どもは、自分がドライバーから見えてないって分かっていないから、目立つようにしてあげて!
【POINT】
・歩行中に交通事故で亡くなったりケガをする人は、7歳が一番多い。 ・1年生になると子どもだけで行動するようになって大人もつきっきりでいられなくなる。だから、事故にあいやすくなるんだ。 ・大人は、年長さんごろから安全を意識して一緒に行動してお手本を見せよう。 ・体が小さくてもドライバーから見つけてもらいやすくする工夫をしよう。 いそっぷ社『子どもを全力で守る本』P32~35より 交通事故はあわないことが一番いいけど、万が一事故にあってしまったらどうしたらいいか…次回ご紹介します。
〈著者プロフィール〉
中井宏 1982年香川県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科 安全行動学研究分野 准教授/同研究科附属 未来共創センター 子どもの安全ラボ 代表。交通安全や学校安全に関する心理学的研究を中心に、特に社会の安全に寄与しうる研究を進めている。文部科学省中央教育審議会・初等中等教育分科会の学校安全部会(第11期)臨時委員や警察庁・教習車両及び教習カリキュラム等の在り方に関する調査研究委員を務める。 岡真裕美 1980年香川県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科附属 未来共創センター 子どもの安全ラボ所属。大学卒業後、電機メーカーに入社、その後中高国語科教員へ。2012年、夫が子どもの水難事故に遭遇し救助死したことから、なぜ子どもが川へ入ったのか、防ぐ手段はなかったのかなど様々な思いが募り大学院に入学し「子どもの安全」について研究。現在、全国の保育・教育関係者、子育て中の保護者等に子どもの事故予防について講演や啓発活動を行う。
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