育成上手!? J1クラブ、アカデミー出身選手の総市場価値ランキング1~10位。選手が育っているクラブとは?
●2位:柏レイソル 監督:井原正巳 2023リーグ戦成績:17位(6勝15分13敗) アカデミー出身選手の総市場価値:488万ユーロ(約6.83億円) 最高額選手:細谷真大(160万ユーロ/約2.24億円) 昨季J1で17位となりギリギリで残留した柏レイソルだが、育成には定評のあるチームだ。日本全国で初めて日本サッカー協会公認のサッカースクールを1969年に開催し、1986年に育成組織の基盤となる「日立サッカースクール柏」が開講した。 U-12~U-18までのアカデミーのほか、ホームタウンエリアの12クラブと提携し、首都圏へのアクセスも良いこともあり、多くの若い才能が集まりやすい。これまでサッカー日本代表DF中山雄太や元日本代表DF酒井宏樹(浦和レッズ)、工藤壮人氏など数多くの有望な選手を輩出してきた。 トップチームに在籍しているアカデミー出身の選手で市場価値トップは、日本代表FW細谷真大(160万ユーロ/約2.24億円)である。チーム全体の市場価値でもトップだ。柏のアカデミーに在籍していた細谷は中学生から下部組織でプレー。2020年にトップチームへ昇格し、日本代表戦士にまで成長を遂げた。 古賀太陽が100万ユーロ(約1.4億円)で下部組織出身者では2番目。その他、白井永地(50万ユーロ/約7000万円)などトップチームに計13人も在籍している。最も長い歴史を持つアカデミーから今後、どんな将来有望な選手が出てくるか楽しみだ。
●1位:サンフレッチェ広島 監督:ミヒャエル・スキッベ 2023リーグ戦成績:3位(17勝7分10敗) アカデミー出身選手の総市場価値:880万ユーロ(約12.3億円) 最高額選手:大迫敬介(140万ユーロ/約1.96億円) トップ10には関東圏のクラブが多い中、1位となったのはサンフレッチェ広島だ。14人の下部組織出身者が現在トップチームに在籍している。さらに総市場価値は880万ユーロ(約12.3億円)と、2位の柏レイソル(488万ユーロ/約6.83億円)を大きく上回った。 広島の下部組織出身といえば、元サッカー日本代表の槙野智章氏や森脇良太(愛媛FC)、森﨑浩司氏・和幸氏などの名前が挙がるだろう。槙野氏や森崎氏など引退後もサッカー界に貢献している選手も多い。 アカデミー出身者で市場価値がトップだったのは、サッカー日本代表GK大迫敬介で140万ユーロ(約1.96億円)。チーム全体でもトップとなっている。大迫の他に、川村拓夢(120万ユーロ/約1.68億円)、荒木隼人(120万ユーロ/約1.68億円)、満田誠(110万ユーロ/約1.54億円)、加藤陸次樹(100万ユーロ/約1.4億円)の5人が100万ユーロ超えと非常に高い。 下部組織のレベルも高く、育成組織もしっかりとしているから故の結果だろう。これからも優秀な選手たちが次々と輩出されるはずだ。
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