育成上手!? J1クラブ、アカデミー出身選手の総市場価値ランキング1~10位。選手が育っているクラブとは?
●6位:京都サンガF.C. 監督:曺貴裁 2023リーグ戦成績:13位(12勝4分18敗) アカデミー出身選手の総市場価値:280万ユーロ(約3.92億円) 最高額選手:川﨑颯太(100万ユーロ/約1.4億円) 京都サンガF.C.は久保裕也(FCシンシナティ)や奥川雅也(ハンブルガーSV)、上月壮一郎(グールニク・ザブジェ)など海外でプレーする選手たちも輩出してきた。上月が在籍していた2017年のJユースカップ第25回Jリーグユース選手権大会で優勝するなど、ユースレベルでも結果を残している。 現在トップチームでプレーするアカデミー出身者の中では、川﨑颯太が100万ユーロ(約1.4億円)で市場価値1位。U-15チームまでヴァンフォーレ甲府でプレーしていたが、高校からはU-18京都に在籍し、主将も経験した。22歳と若いが、昨シーズンからトップチームでもキャプテンを務め、主力として活躍。パリ五輪世代の同選手は、すでにA代表にも選出されている。 同市場価値で2番目は、背番号10を背負う23歳の福岡慎平と25歳の麻田将吾で70万ユーロ(約9800万円)。川崎も含めたこの4人が市場価値ランキングを大きく押し上げている。そのほか、宮吉拓実が20万ユーロ(約2800万円)、平賀大空が7.5万ユーロ(約1050万円)となっている。
●5位:浦和レッズ 監督:ペア=マティアス・ヘグモ 2023リーグ戦成績:4位(15勝12分7敗) アカデミー出身選手の総市場価値:323万ユーロ(約4.5億円) 最高額選手:伊藤敦樹(130万ユーロ/約1.82億円) 浦和レッズのアカデミー出身者といえば、ロシアワールドカップでも活躍した元サッカー日本代表の原口元気(シュトゥットガルト)の名前が挙がるだろう。また、日本代表GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)やDF橋岡大樹(ルートン・タウン)なども下部組織出身だ。これまで才能ある選手を数多く輩出し、育成にも定評のあるクラブだ。 現在トップチームでプレーするアカデミー出身選手の中で、市場価値トップに立ったのはサッカー日本代表MF伊藤敦樹だ。伊藤の市場価値は130万ユーロ(約1.82億円)で、チーム全体で見ても5位。チーム内の日本人選手としてはトップとなっている。 松尾佑介の市場価値は90万ユーロ(約1.26億円)。伊藤と松尾の2人でアカデミー出身選手の総市場価値の半分を占めている。また、関根貴大が65万ユーロ(約9100万円)、早川隼平が25万ユーロ(約3500万円)。アカデミー出身選手は現在6人となっており、今回のランキングのトップ10の中では最も人数が少ない。それだけ選手個々の評価が高くなっているということだ。 日本代表選手を数多く輩出しているアカデミーのレベルは高く、Jリーグ屈指の育成を誇っている。