育成上手!? J1クラブ、アカデミー出身選手の総市場価値ランキング1~10位。選手が育っているクラブとは?
●4位:横浜F・マリノス 監督:ハリー・キューウェル 2023リーグ戦成績:2位(19勝7分8敗) アカデミー出身選手の総市場価値:358万ユーロ(約5億円) 最高額選手:喜田拓也(100万ユーロ/約1.4億円) 昨季はケヴィン・マスカット監督のもと、惜しくもJ1リーグ連覇を逃した横浜F・マリノスが、今回のランキングで4位に入った。下部組織のプライマリー(小学生選抜)とジュニアユース(中学生選抜)には2チームずつあり、それだけに人数も多い。出身者には遠藤渓太(FC東京)や小野裕二(アルビレックス新潟)などがいる。 現在トップチームでプレーするアカデミー出身の選手は9人おり、その中で市場価値が最高額なのはキャプテンを務める喜田拓也(100万ユーロ/約1.4億円)だ。この生え抜きMFは、今や横浜FMに欠かせない存在である。 2番目に市場価値が高いのはMF天野純で70万ユーロ(約9800万円)。ベルギー、韓国のクラブを経て今季から横浜FMに復帰している。また、水沼宏太が65万ユーロ(約9100万円)と上位3人の市場価値が非常に高い。その他、吉尾海夏が45万ユーロ(約6300万円)、山根陸が40万ユーロ(約5600万円)などと若手の台頭も目立っている。 今季から監督に就任したハリー・キューウェル監督次第となるが、これから何人の将来有望な若手がトップチームに加わってくるのだろうか。
●3位:鹿島アントラーズ 監督:ランコ・ポポヴィッチ 2023リーグ戦成績:5位(14勝10分10敗) アカデミー出身選手の総市場価値:388万ユーロ 最高額選手:鈴木優磨(200万ユーロ/約2.8億円) 鹿島アントラーズのジュニアとジュニアユースは、鹿島、つくば、ノルテ(県北地域)とそれぞれ3チームずつで構成されている。関東圏ということもあり、優秀な選手が集まりやすい。そして、ユースの選手たちは寮で生活し、プロになるための身体づくりなども学べるのも特徴だ。 そんな鹿島のアカデミー出身者には、サッカー日本代表DF町田浩樹(ロイヤル・サン=ジロワーズ)や沖悠哉(清水エスパルス)などがいる。鈴木優磨もその一人で、ジュニアから在籍して今や鹿島の顔に。市場価値も200万ユーロ(約2.8億円)でアカデミー出身選手の総市場価値の半分以上を占め、さらにはチーム全体の市場価値でトップタイの数字となっている。 また、垣田裕暉が2番目に高い90万ユーロ(約1.26億円)と鈴木と垣田が鹿島の順位を押し上げていると言える。鹿島一筋の土居聖真が50万ユーロ(約7000万円)で3位。さらに、現在トップチームに在籍するアカデミー出身の選手は計8人と比較的多い。