【解説】「ポスト岸田の号砲なった」岸田首相に“3つの衝撃” 総裁選に不出馬求める声
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国会閉幕と同時に岸田首相への退陣論が噴出しています。口火を切ったのは菅前首相で、9月の総裁選に向けたキーマンの発言だけに、衝撃が広がっています。また、この菅前首相の発言を含めて“3つの衝撃”が週末、岸田政権を襲いました。政治部官邸キャップの平本典昭記者が、3つのポイントについて解説します。 森圭介キャスター 「この菅前首相の発言を含めて、3つの衝撃が週末、岸田政権を襲いました」 ●内閣支持率“最低”23% ●若手議員が「首相退陣論」 ●菅前首相「交代論」発言の狙い
■内閣支持率“最低”23%…政府関係者「出鼻をくじかれた」
森圭介キャスター 「まず1つ目の『内閣支持率が最低23%』の衝撃について、どう受け止められていますか?」 政治部官邸キャップ 平本典昭記者 「岸田内閣の支持率が、週末のNNNと読売新聞の調査で23%と、政権発足以来『最低』を更新しました。『再スタートを切ろうとした矢先に出鼻をくじかれた』とある政府関係者は話しました」 「というのも、先週、150日間にわたる『防戦一方』だった国会が閉幕し、岸田首相としては9月の総裁選再選に向けて『攻め』に転じようとした矢先だったからです。首相周辺は『耐えるしかない』と苦しい胸の内を語りました」 「別の政府関係者は『国会閉幕の会見で、政権浮揚に向け、新たな経済政策を打ち出した直後に支持率が下がったのはショックだった』と衝撃を語りました」
■若手議員が「首相退陣論」 どのような発言だった…?
森キャスター 「では、2つ目の衝撃についてです。若手議員が『首相退陣論』。これは、どういった発言だったのでしょうか?」 平本記者 「発言した若手議員とは、衆議院当選1回の東議員です。具体的には『岸田総裁には再選など口にしないでほしい』と。会社に例えると、新入社員が社長に向かって『辞めろ』と言ったわけで、社長である岸田首相の求心力低下を象徴するような発言でした」 「もう1つ、気になるのが、この発言の背景にいると複数の議員から見られている人物の存在です」 「それは党のNo.2、茂木幹事長です。それはこの新人議員が、茂木派である事と、発言が茂木幹事長がすぐ横にいる場での発言だったからです」 森キャスター 「茂木幹事長といえば、ポスト岸田の候補の1人ですよね。その茂木さんと同じ派閥の議員の発言だったわけですね」 平本記者 「実は先週、岸田首相が不信任案が出た直後の自民党の会議に出なかったことに『なぜ、総理は来ないんだ!』と公然と批判した議員がいました。この議員も実は茂木派の議員でした」 「それだけに同じ茂木派のベテラン議員からでさえ『茂木さんが“岸田おろし”を仕掛けているように見られても仕方がない』という声が出ています」