コロナ禍でペット飼う→リモートワーク減少で「犬の散歩ビジネス」が人気に。飼い主の不在が増え、分離不安を発症する犬も増加
リモートワークから、オフィスへの出社日数も増えてきた昨今。現在、アメリカ・ニューヨークでは、ひとりで留守番をする犬が増えていることから、犬の散歩やドッグシッターなどのビジネスが再び活気づいているという。 BLACKPINKジェニーの犬やリサの猫...海外&韓国セレブが愛情を注ぐ、幸せペット図鑑 『Forbes Advisor』が発表した「Pet Ownership Statistics 2024」の調査によると、アメリカ人の3分の1以上の人がペットを1匹以上飼っており、飼い主の78%はパンデミック中にペットを迎えていることが明らかに。 さらに、1万人の犬の飼い主を対象に行った調査では、仕事面や経済面、そしてライフスタイル面でも犠牲を払っていることが判明。住む場所はもちろんのこと、愛犬のために自身の仕事を選んでいる人もいたという。 リモートワークが可能であったり、ドッグフレンドリーな職場であるため、好きではない仕事にとどまった(7.47%)。 リモートワークやドッグフレンドリーなオフィスを利用するため、減給や福利厚生の少ないポジションを受け入れた(5.25%)。 在宅勤務を認めてくれたり、ドッグフレンドリーな会社を見つけたため、気に入っていた仕事を辞めた(4.57%)。 これまではリモートワークがメインになっていたものの、オフィスへの出社回数も増え、愛犬を家にひとりぼっちにさせてしまうことに罪悪感を抱いている飼い主もいるという。そして今ニューヨークでは、犬の散歩やドッグシッターのビジネスが活気を取り戻していることが明らかに。 ペットケアサービスを提供する「Rover」社を通じて、2年間犬の散歩代行をしているローレン・マイケルソンさんは、30分の散歩で24ドル(約3,600円)を請求しているとのこと。ローレンさんは『New York Post』に対して、「オフィスにいる人たちは、散歩やデイケアを必要としているんです。(依頼は)40%くらい増えたと思います」と語っている。 さらに多くの人から依頼を受けているローレンさんは、「Lauren's Besties」というペットシッター業も始めたそう。 同社によると、ニューヨークにおける犬の散歩の予約は、1回あたり10ドル~250ドル(約1,500円~約37,000円)までの幅があり、2024年7月~9月にかけて前年比の25%増となっているという。同社のミーガン・ティープ氏は、「パンデミック時のリモートワーク政策が一段落し、犬の散歩サービスの需要が増加しています」といい、散歩の予約はパンデミック前の記録を上回っていると語った。 また、「Small Door Veterinary」の獣医であるエリザ・オキャラハン氏は、飼い主が出社をする生活に戻るにつれて、多くの犬が分離不安症に悩まされるようになると指摘している。 「犬たちは、常に飼い主がそばにいる世界に慣れてしまっているので、急な変化によって不安になってしまいます。人々がオフィスへと戻ることで、多くの犬は不安分離症に苦しんでいるのです。また犬たちだけでなく、このストレスにどう対処していくかを考えるのは、飼い主にとっても大変なことなのです」