「奇跡の9連休」高速道路は“帰省ラッシュ”が消えた? 年末年始の渋滞「地獄の3日間」とは
年末の「帰省ラッシュ」どこへ?
NEXCO3社(東日本、中日本、西日本)と本四高速は2025年1月7日、年末年始期間における高速道路の交通状況について速報を発表しました。対象期間は2024年12月27日(金)から25年1月5日(日)までの10日間です。 【え…】年末年始の渋滞「めっちゃ混んだ3日間」とは?(画像) 「奇跡の9連休」と言われるほど曜日の配列が良かった今シーズン。期間中の全国における1日交通量は3.6万台で、昨年度の同時期と比べ103%、うち10km以上の渋滞回数は221回で、昨年度の同時期(166回)と比べ133%と増加しました。 1月2日の東北道上り線(岩槻IC付近)を先頭に46.5km、12月30日の東名高速下り線(秦野中井IC付近)を先頭に37.4kmと、事前の予測を上回る長い渋滞も発生しました。 ただ、例年と比べると明らかに異なる特徴も見られます。 渋滞回数のピークは、下り線が1月2日(木)、上り線が1月3日(金)と、上下線とも年始に集中。一般的に“帰省ラッシュ”と呼ばれる下り線のピークは通常、年末に訪れますが、昨年の下り線ピークだった12月29日、30日は大きく交通量が減少し、特に下り線はかなり分散傾向を示しました。 逆に、“Uターンラッシュ”と呼ばれる年始の上り線渋滞は、1月2日、3日とも大きく増加しています。 10km以上の渋滞回数を上下線別で見ると、下り線の86回に対し、上り線は133回と跳ね上がりました。 一方、JR東海によると東海道新幹線の輸送量は、下りのピークが12月28日(土)、上りが1月4日(土)と、セオリー通りの傾向を示しています。鉄道と高速道路とで異なる特徴があるのかもしれません。 コロナ禍以降、大型連休の渋滞は分散の傾向が見られます。2025年はお盆も、次の年末年始も、人によっては「奇跡の9連休」になるとされているので、今後も同様の傾向が見られる可能性があります。
乗りものニュース編集部