プロ野球の観客動員が過去最多!なぜ中日、楽天、オリックスも増加?日ハムは…NPBのSNS規制で変わる野球観戦
オリックスは期待値で?エスコンは再開発への期待
昨シーズンに3連覇を達成したオリックスだったが、今シーズンはけが人や得点力不足に悩まされ、Bクラスとなる5位に沈んだ。一方で観客数はパ・リーグで2位となる214万9202人を記録した。6月下旬には球団史上最速となる観客動員数100万人を達成し、9月中旬には球団史上初となるシーズン入場者数200万人を突破した。これはあくまでも筆者の推察だが、4連覇を願うオリックスファンの願いが、ファンを突き動かしたのだろうと考える。シーズン開幕前の宮崎キャンプでの観客数は約24万7000人で、昨年の約20万人を上回っている。コロナ禍が終わりを告げ、少しずつではあるが日常が戻ってきている証左だろう。 観客動員数でパ・リーグ3位となった北海道日本ハムファイターズ。今シーズンは207万5734人の観客数で、昨シーズンよりも約19万3000人増えた。シーズンはリーグ2位の成績で、圧倒的な成績を残した首位のソフトバンクに及ばなかったものの、クライマックスシリーズファーストステージではリーグ3位の千葉ロッテマリーンズに競り勝つ底力を見せた。 日本ハムの観客動員が200万人を超えたのは2017年の208万6410人以来7年ぶり。新庄剛志監督の采配なども相まって、選手たちは明らかに見違えるほどのプレーを見せていた。日本ハムが本拠地とする「エスコンフィールド北海道」がある北海道北広島市では、来年春に商業施設「トナリエ北広島」が開業を予定。JR北広島駅前にも広場を整備する見通しで、北広島のまちづくりはさらに進みそうだ。
来年2月から始まる「SNS規制」、純粋に野球を楽しむきっかけに
SNSを通じて野球を楽しんでいる野球ファンにとっては、大きな話題だろう。「キャンプイン」となる来年2月からは、NPBが「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」を施行。ボールインプレー中で選手の写真などをSNSで配信することを禁止するなどとしている。 この措置に対しては批判もあるが、SNSという便利なものを使っている反面、筆者はいわれもない誹謗中傷などの被害が相次いでいることも大きく関係していると推察する。誰もがスマートフォンを持ち、自らが情報を発信できるようになった。しかしどうだろう。筆者は、そもそも野球の試合中に、あまりスマートフォンで撮影することはしない。選手たちのワンプレーに集中し、スマートフォンを操作している暇はあまりないと感じている。 これはあくまでも邪推だがこれを機に、野球ファンは選手たちのプレーを単純に楽しみ、色々なことがあっても「それも野球」と割り切って楽しむくらい、気軽に楽しむ姿勢が必要になってくるはずだろう。 何はともあれ、入場者数はコロナ禍前の水準に戻ったばかり。これから、さらにどれくらいの収益を伸ばし、入場者数を増やし続けられるのかを注視していきたい。
小林英介
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