【食料安全保障の危機】平均年齢69歳の農家を支えるため必要なことは?
自給率を上げることは課題ですが、現状で自給率は下がり続けています。 舟山氏は「生産も伸びていません。農家もどんどん減っている。農地も減っている。ここをなんとかしていかなきゃいけないと、今回の見直しの議論が始まったんです」と解説しました。
食料は安全保障の根幹だ!
舟山氏は「食べ物がなければ私たちは生きていけません。なので、食料は安全保障の根幹だ」と力強く語ります。 昔は日本は経済大国であり、国内の生産がたりなくても輸入ができました。 しかし、今は気候変動、異常気象、貿易制限、戦争などのリスクがあり、輸入だけに頼れない状況です。 「だから、国内生産を増大することが今まで以上に必要なんですけど、なかなか伸びない。どうしようかというのが、今、大きなポイントだと思います」と舟山氏が話します。 舟山氏「しかも、日本の特徴はすごく高齢化が進んでいて、農家の平均年齢が69歳なんですよ」 MC伊藤も「えっ、69歳?!そんなに・・・」と驚きの表情。 日本の政策の基本は、自助努力、生産性向上が中心。この流れでは、脱落してしまう人が出て、新しい人も入ってこないため、農家の担い手の確保が進みません。 舟山氏は「所得支援、所得の確保政策を国として謡うべきだ」と言及。
また、舟山氏は、「(食料の値段が)高くても安くても、物がなければ買えません。食料がなくなって1番困るのは、生産手段を持たない都会のみなさん」と述べました。 しっかりと農業を継続できるような政策を作り、農家を後押しできるような農業政策に切り替えていきたいと舟山氏はコメントしました。 自民党にも農水政策に強い議員さんがたくさんいると思いますが、いい改革になっていかない理由はどうしてなのでしょうか? 舟山氏は「いい所ばっかり見てるのかな?という気がする」と述べました。 今、日本酒や米などの日本の農産物は非常に海外でウケています。 舟山氏は「輸出に力を入れていくのはもちろんなんですけど、それは全ての解決策じゃない」とし「国内で地道に地元に供給する流れを作っていく」ことも大切だと語りました。 また、今年も賃上げが実現しましたが、物価は上がり、実質賃金は24カ月連続で下がり続けています。 舟山氏は「付加価値の高い物をちゃんと買えるような、そういった環境を作っていく。農業だけに限らず、もっと全体の経済を変えていくことも必要なのかなと思います」とコメントしました。