「若者は席を立て!」ガラガラの優先席で高齢者が子供を脅迫。怒鳴る元気があるなら立っていてくれ。「老いは認めない。でも座りたい 」それってただのワガママじゃないですか?
少子化が叫ばれるということは、同時に人口に占める高齢者の割合が増えると同義だ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「総務省の調査によると総人口が減少する中で、65歳以上人口は3625万人と過去最多にのぼったといいます。その割合は29.3%と過去最高です。世界200の国と地域の中でも最も多いというのですがら恐ろしいですね」 確かに昼間のスーパーや喫茶店、ホームセンターなどで周りを見渡すと高齢者で溢れている。 「老害という言葉が広く用いられるようになり、最近でもよく話題に上りますよね。昔から頑固ジジイはいましたが、母数が増えているのでより悪目立ちするのでしょう。歳を重ねただけで偉いと思っているような高齢者の態度の辟易するという人も多いと聞きます」。 今回はここ半年で高齢者に席を譲れ!と迫られたある女性の話だ。 -----------------------------------------------------------------------------
深田幸子さん(仮名・39歳)は、都内のあるコーヒーショップでパートをしている。ここ数年でトラブルが増えた印象だと語る。 「店内で仕事をする人が増えたこと、それから高齢者の難癖が主な要因だと感じますね…。両者の喧嘩もよく見かけます」。 なかでも厄介なのが席を譲れ!と迫る高齢者の多さだ。 「朝一番にやってきてお気に入りの席に座ることを信念としている人の多いこと、多いこと。その席が埋まっているとあからさまに視線を送って嫌がらせをしたり、ひどい人は譲れと迫ったりするんです…。お客様は神様文化を捨てきれない老害たちは言っても聞く耳を持ちません」。 ー毎朝ここに座ることに決めてんだよ。
ーはっ? ーあっちが空いてるからあっちに座ってくれや。 ーえっ? こんなやりとりが日々行われているというのだから恐ろしい。 「血気盛んな若者が相手だったりするとうるせぇ!と言い合いになりますが、控えめな女性や学生さんなんかだと面倒臭いのか席を譲ってしまうんですよね。それがまた相手を付け上がらせます」。 どう考えても老害に非があるのに責められないのは事情がある。 「最近はどこで入れ知恵されたのか注意をするとスマホで写真とか撮影して、おどしのようなことを言ってくる輩もいるんです。店長に言っても注意をして面倒なことになりたくない…と事なかれ主義を発揮するし思っているみたいで、ほっといたら?と言われてしまいます。本当に迷惑です」。 幸子さんは電車の中でも席を私物化する老害に出会ったそう。 「パートの帰りで16時くらいの地下鉄でした。満員という雰囲気ではありませんでしたが…」。 突然、幸子さんの隣に座っていた小学生の子供とその母に対して席を譲れと迫ったというのだ。 「何がヤバいって優先席はガラガラだったこと。そっちに座ればいいのにわざわざ普通の席の客をどこかすとかありえなくないですか?」。 【後編】では、老害のさらなる暴挙を追っていく。 取材・文/橋本 千紗
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