妻の余計な一言で家を出ていった夫…妻が気づくことができなかった夫婦関係が危機に陥っている”サイン”と夫からの「SOS」
夫がキャバクラに…
次の事例は夫が浮気をしていたケースです。 相談者は妻です。夫は家業を継いだ2代目で、子どもが3人います。夫は仕事が大変なので、子育てはほとんど妻が担当しています。さらに、夫の両親と同居しています。 舅・姑の相手をしながら、子どもを3人も育てているので、妻は大変です。 どうしても夫のことが二の次、三の次になってしまっていました。 妻は「私がいかにがんばっているか」を夫に主張してばかりで、夫が仕事で疲れて帰宅しても、ろくに労いの言葉もなかったようです。 夫はそうした妻の態度が不満で、いつしかストレスを夜の街で発散するようになりました。 あるとき、夫は歌舞伎町のキャバクラを訪れ、ナンバーワンのキャバ嬢と仲良くなってしまいます。 夫の様子が怪しいと思って、妻が探偵を雇うと、夫の不倫が発覚しました。 探偵は証拠写真の撮影に成功して報告書を作成。夫とキャバ嬢のラブラブな様子を見て、妻はショックを受けてしまいます。 そのせいもあったのか、妻が夫に余計な一言を言い、怒った夫は家を出てしまいました。
パートナーからの「SOS」
結果から見ると、夫が夜の街に繰り出すようになったのは、夫婦関係がうまくいかないことの「SOS」だったようです。 私は妻に「夫は、もっと自分のことを大事にしてほしかったんじゃない?」と言ってみました。すると、妻は「夫からもそう言われました」と答えていました。 もちろん不倫はほめられた行為ではありませんが、このように、そもそも夫婦関係が水面下で危機に陥っていたというケースも多いようです。 このケースでは夫は妻に「いまの関係に我慢できない」というサインを送っていました。でも妻がそれに気づかなかったので、夫は不倫に走り、家を出ていってしまったのです。 アピールはもちろん大事ですが、相手のサインを見落とさない心配りも大切です。パートナーからの「SOS」に気づいた場合は感情的になったり無視したりせずに、慎重に対応しましょう。 『「夫の職場がわからない」…互いに関心が無くなり破綻しかけた夫婦関係の“衝撃の実態”』へ続く
岡野 あつこ(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー)
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