二宮和也さんはドレッシー、高橋大輔さんはスポーティー 2人が選んだ時計と時にまつわるエピソード
■ロンジンの「コンクエスト」
ロンジン初のコレクションである「コンクエスト」の中で、最小サイズとなる30㎜モデル。トレンドにもマッチした美しいグリーンの文字盤は、太陽光のように放射状に線が広がるサンレイ加工がなされ、光の当たる角度で多彩に色合いを変える。インデックス(文字や目盛り)にダイヤモンドをセットしているのも魅力。10気圧防水。自動巻き。径30㎜。厚さ9.7㎜。SSケース&ブレスレット。シースルーバック。39万4900円
■忙しい時ほど自分の手を動かす時間を確保 Nature Architects CEO 須藤海さん
材料に計算から導き出した幾何学的な形を与えたり、材料を複合化したりすることで、単体の材料では得られない物性を引き出した人工物質のメタマテリアル。須藤海さんの会社「Nature Architects」は、メタマテリアルを様々な産業に実装することで、日本のモノづくりのアップデートを目指している。 「会議だ、プレゼンテーションだ、と細かくスケジュールが入っていますが、ボクらのような会社は常に新しいことを顧客に提示できなければなりません。そのためにも、しっかり考えをまとめる時間を必ず確保するようにしています」 もともと折り紙が好きで、大学院時代は折紙工学を学んだ。「その時には、なるべく自分で手を動かして設計図を描いたり、模型のようなモノを作ったりする。そのように手を動かすことが、新しい発想や新しい技術を生む転換点なることもあるんです」 須藤さんの腕には、ロンジンの「コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ」があった。文字中央の2つの回転ディスクで、ゼンマイの巻き上げ残量を表示する複雑機構を持つモデルだ。 「ユニークな機能性を持たせながら、シンプルで美しいデザインにまとめ上げているところが素晴らしいと思います。クラシックな雰囲気もありますから、今日のようなスーツスタイルにもしっくりなじみますね」 細部の作り込みも素晴らしいと絶賛する。「美しいディテールが集積され、見れば見るほど、目が吸い込まれていくような感覚が味わえます。ケースの裏側からのぞくムーブメントも、随所に丁寧な装飾がなされており、単に時間を表示する道具として作られていないことが分かります。今まであまり時計に興味はなかったのですが、伝統ある時計ブランドのモノづくりの奥深さを改めて思い知りました」