SUS、タイのアルミ押出機リプレース。FA機器向け生産能力強化
アルミプロファイル大手SUS(本社・静岡市駿河区)は、アルミフレーム材の一貫製造拠点であるSUSタイランド(本社・ランプーン)に6インチアルミ押出機をリプレースした。投資額は約6億円。福島事業所(福島県須賀川市)の押出機2基(8インチ、12インチ)と合わせて3ライン体制とすることで、自社で製造するFA機器向けアルミフレーム・パーツの供給能力を強化する。 SUSタイランドは2001年に開設したSUSの海外生産拠点。アルミフレームの押出加工から表面処理、切断、組み立て、アルミダイカストまで幅広い加工を手掛け、FA機器部品を製造している。 同拠点では09年に7インチアルミ押出機を導入してアルミ押出材の製造事業を開始していたが、昨年同設備が不調となったのを機に押出機の入れ替えを判断。旧設備は売却し、SUSタイランドの第4工場にUBE製の新しい6インチ押出機ラインを設置した。すでに試運転に入っており、6月をめどに本格稼働に移る計画。 SUSは福島事業所に8インチと12インチの押出機を保有している。今回、タイに6インチ押出機を導入することで「より多様なサイズのアルミフレームを製造できるようになった。リプレースに当たり一時的に外部から手配していた素材も内製化し、効率的な生産につなげたい」(石田保夫社長)という。 SUSタイランドでは押出機の入れ替えと並行してアルマイトラインも更新した。アルミフレームと表面処理の両設備を改めることで品質や生産性の向上を図る。